pauperはいいぞ。


今月はコウノトリ杯を開けるタイミングがなく、間が空いてしまうので本来デッキ・ピックアップはお休みなのですが、せっかくノマチャレでpauperをやってきたので布教と優勝キメてきたイキり紙オタクの自慢を兼ねて今回はピックアップ特別編!

僕の愛用デッキ、『カウブレード』のご紹介です。
いろんな方から度々「かっこいい」とお褒め頂いたり、「クソデッキだな」と罵られたり、ブレスト撃つたびにジャッジ呼ばれたりと大人気のこのデッキ。さっそく現在のリストをご紹介しましょう。


土地22

進化する未開地3
灰のやせ地2
平穏な入江4
急流の崖2
島3
平地3
山2
教議会の座席1
古えの居住地1
大焼炉1

生物17

スレイベンの検査官4
戦隊の鷹4
粗石の魔道士3
熟考漂い3
海門の神官2
ギルドパクトの守護者1

スペル21

稲妻4
渦まく知識4
感電破2
未達への旅3
対抗呪文3
弧状の稲妻 1
骨断ちの矛槍1
シルヴォクの生命杖1
ヴィリジアンの長弓 1
大祖始の遺産1


サイドボード15

電謀2
紅蓮破2
軍旗の旗手2
ゴリラのシャーマン2
水流破2
大祖始の遺産1
塵は塵に1
緑の防御円1
赤の防御円1
ギルドパクトの守護者1


●『カウブレード』はどんなデッキ?
《粗石の魔道士》によるサーチ能力を核として、《戦隊の鷹》を始めとした多数のカードアドバンテージソースを搭載した中速のグッドスタッフです。
かつて《粗石の魔道士》がスタンダードで現役の頃に存在したデッキ名に習って「トイソルジャー(おもちゃの兵隊)」と呼ばれることが多く初期は私もそう紹介していたのですが、どうも私の周辺ではいつからか「カウブレード」で浸透してしまった節があるのでこのまま通します。
デッキ名の由来は今更解説するのもおこがましい、かの有名な「Cow-Blade」。
Cowは鳥の鳴き声、ひいては《戦隊の鷹》を表し、Bladeは装備品の剣・・・間接的には《石鍛冶の神秘家》を表す言葉ですね。

Squadron Hawk / 戦隊の鷹 (1)(白)
クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
戦隊の鷹が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから《戦隊の鷹/Sqadron Hawk》という名前のカードを最大3枚まで探し、それらを公開してあなたの手札に加えてもよい。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
1/1

青白を中心に様々なカラーバリエーションが存在するデッキですが、今回の私のレシピはジェスカイカラー(青白赤)で構成されており、類似デッキと比べて除去呪文が豊富かつ強力なのが特徴です。
単体ではクロックとしてのプレッシャーに欠ける《戦隊の鷹》を、《粗石の魔道士》から《骨断ちの矛槍》を始めとする装備品をサーチすることにより打点を向上。止められにくい飛行クロックを横に展開し、これを豊富な除去や打消しでバックアップする低速なクロック・パーミッションないし除去コントロールめいた動きを基本とします。
しかし、このデッキの最大の魅力はなんといっても後述するように様々なデッキに対する高い対応力でしょう。

●注目のカード
《粗石の魔道士》はかつてスタンを席巻したカウブレードにおける《石鍛冶の神秘家》にあたる装備品のサーチ役としてこのデッキの中核を担います。

Trinket Mage / 粗石の魔道士 (2)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
粗石の魔道士が戦場に出たとき、あなたは自分のライブラリーから点数で見たマナ・コストが1以下であるアーティファクト・カードを1枚探し、そのカードを公開し、あなたの手札に加えてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
2/2

各種装備品のサーチによる打点向上はもちろん、メインから投入された《大祖始の遺産》をサーチすることによるピンポイントの墓地対策、更には《教議会の座席》・《古えの居住地》・《大焼炉》の各種アーティファクトランドを0マナのアーティファクト・カードとしてサーチすることで色事故・マナスクリューの解決も図ることができます。
3マナのクリーチャーかつサーチからプレイまでタイムラグが生じるためテンポ面での遅れは弱点となりますが非常に多芸であり、このデッキの対応力の高さの根源となるキーカードです。


このデッキのクリーチャー達は装備品でのバックアップを前提としているため、場に出た時点である程度の仕事ができるようCIP能力で何らかのカードアドバンテージを稼げるものを優先的にチョイスしていますが、例外なのが《ギルドパクトの守護者》です。

Guardian of the Guildpact / ギルドパクトの守護者 (3)(白)
クリーチャー — スピリット(Spirit)
プロテクション(単色)
2/3

4マナ2/3とコストパフォーマンスに優れているわけではありませんが、多色カードの存在に乏しいpauper環境ではプロテクション(単色)が事実上「被覆+回避能力」としてかの《真の名の宿敵》のように働くため、攻めにも守りにも強力です。
もちろん重めなカードでパワーも2しかないため、枚数は多く採用していませんがフィニッシャーとしてのプレッシャーは十二分です。


肝心要の装備品としては、《骨断ちの矛槍》・《シルヴォクの生命杖》の二種を中心に使用します。


Bonesplitter / 骨断ちの矛槍 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受ける。
装備(1)

Sylvok Lifestaff / シルヴォクの生命杖 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、あなたは3点のライフを得る。
装備(1)

どちらもキャスト・装備コスト共に軽量なので装備品特有のテンポ損失が最小限に抑えられています。
《骨断ちの矛槍》は第1回で紹介した『白単ストンピィ』にも採用されていたように、打点の強化効率に優れているので《戦隊の鷹》や《熟考漂い》のような飛行クロックの装備品として最適です。
対照的に《シルヴォクの生命杖》は防御に長けた装備品で、修正値こそ微々たるものですが装備クリーチャーが死亡するに際し3点のライフゲインがついてきます。
特に《戦隊の鷹》や《スレイベンの検査官》をチャンプブロックに回す際には非常に有用で、速度のあるデッキ相手でも除去や単純なアタックをためらわせてゲームを長引かせることができます。



そして何よりも強く推していきたいのが、4枚投入された《渦まく知識》の存在。

Brainstorm / 渦まく知識 (青)
インスタント
カードを3枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。


第2回でも触れたとおり、言わずと知れた青のドロースペル「3種の神器」の一つ。
・・・とご紹介したものの、実際にpauperで《渦まく知識》を活用するデッキはあまり多くは存在していません。専ら《思案》・《定業》の方が人気です。
理由は簡単で、レガシーでは常用されるフェッチランドが存在せず気軽にデッキをシャッフルする手段に乏しいからです。3ドローこそ強力ですが、デッキトップに戻した不要牌を2ターンかけて引いてしまうただの「ドローの前借り」になってしまうわけですね。
そのため、pauperという環境で《渦まく知識》をうまく使うためには何らかの工夫が必要となります。

単純な方法によってこの解決を図ったのが『青黒アンコウ』と始めとするデルバーデッキです。
《秘密を掘り下げる者》とのシナジーに留まらず、《思考掃き》や《留意》等のトップのリフレッシュ手段と組み合わせることで、有効牌へのアクセス率を高め《渦まく知識》を活用しています。『青赤フェアリー』等でよくみられる手法としては《進化する未開地》ではなく《灰のやせ地》と組み合わせてアンタップインランドの比率を下げることなくシャッフル手段を用意するアプローチも見られますね。

このデッキでも、《進化する未開地》《灰のやせ地》《粗石の魔道士》《戦隊の鷹》とデッキをシャッフルする機会が多いためデッキの円滑油としての役割を果たすのはもちろん、本家カウブレードでも悪名高き「鷹ブレスト」による事実上の1マナ3ドローのスペルとしてアドバンテージソースになることも可能です。
単純に《稲妻》や《対抗呪文》等の強力な妨害スペルに相手ターン中でもアクセスできる他、《粗石の魔道士》を中継してサイドボードのカードを探しにいけたりとインスタント3ドローの強力さを存分に活用できます。


赤と白という色の組み合わせのおかげでサイドボードにも強力なカードが多数採用できる等、とにかく「いろいろできる」のがウリなこのデッキ、「万能感・汎用性・対応力」といったワードが好きな方には是非ともお勧めしたいですね。


●このデッキの強み/弱み

まとめると、この『カウブレード』というデッキは・・・

【長所】
・飛行クロック、装備品、火力、打消しと多彩な角度の攻撃・防御手段を持つ上に手札を増やすことに長けているため様々な中速デッキに対応することができます。
・採用されているクリーチャーの殆どがCIP能力(戦場に出た時の能力)で何らかのカードアドバンテージを得ることができるため、除去やバウンスにもある程度耐性があります。
・ゲーム後半でも手札が息切れせずしぶとく戦えるほか、火力呪文の存在からライフへのプレッシャーもかけやすいです。

【短所】
・三色デッキのため、色事故に悩まされるリスクが高いです。またデッキの土地の多くがタップインであり、速度・テンポの面でどうしても遅れをとります。
・カードアドバンテージを主軸に戦うデッキなので、アドバンテージが戦場に反映されるのがゲーム後半になりがちです。先の短所と合わせ『緑単ストンピィ』や『親和』のようなゲーム序盤から手札を一気に消耗して横並びに攻めてくるデッキは除去のかみ合い次第になってしまい苦手なアーキタイプだといえます。
・生物の素のステータスは貧弱なので、装備品を各種置物破壊で対処されたり《減縮》《エヴィンカーの正義》等の全体除去でクロックが大きく減速します。



デッキピックアップ、いかがでしたでしょうか。
皆さんからの意見・質問も募集しております。
次回のピックアップデッキとなれる新たなデッキを目指し、pauperに参入しよう!!!

pauperはいいぞ(定期)
優勝しました(開幕イキり安定)

ノマチャレ参加してきました。
体調は若干悪かったけど、まあ人間ってMTGやるとHPとMPが回復する仕様になってるので。


【0回戦】

AM 5:00 
起床。くっそ寒い星空のもと、朝1の電車がねえけど宮崎行きたいとか言い出した留学生を迎えに別府へ。喉いてえ。


AM 6:30
さっしーさんの車に乗り換え一路宮崎へ。
クスモトさんとちょうせんの座る後ろ座席はひたすらドラクエやってて静まりかえり、助手席の俺と運転するさっしーさんは主にマジック昔話に興じることやく三時間。
カードゲーマーはもっとにんげんとおしゃべりしようよ。
喉いてえ。

AM 9:30
会場に着いたら主催より早かった。
ぼちぼち集まってくる大分勢とわいわいしてたら、大分からの参加者が地元勢超える勢いで魔の都ぶりが証明されていく。喉いてえ。
結局大分からの参加者は16名になったのかな?

~気を取りなおして~
で、肝心のトーナメント受付開始。
本命はpauperなんだけど、エントリー始まるまで暇なので適当にスタンへエントリー。負けたらドロップしてpuaperやるし?
・・・という俺の様子を、コーノさんがガイキチを見る目で凝視してくる。
pauperという沼にはまり込んでる時点で50歩100歩だと思うんだがな。
あ、「スタンやりなさいよ!」と指摘された点にについてはド正論だと思います。喉いてえ。


【スタンダード】
てなわけでスタンダード。デッキはいつものジェスカイ副陽。
勝てばまあ残ってもいいけど、負けたらドロップかな。


R1 ティムールエネルギー(じゅんぺいさん) ×-×

はい、いつもの身内あたり。
俺「負けた方がpauperいきましょうか」
じゅんさん「そんな感じで」

G1で普通にチャンドラ通ってる時点で普通に負け。
G2はやはり≪霊気圏の収集艇≫に言わされて負け。
メインガン有利とは。

俺「pauperいってきます」
じゅんさん「じゃあスタンがんばるか・・・」


【pauper】
本命。
8人参加の、7名が大分勢。
ただのコウノトリ杯じゃねーか。
デッキはいつものカウブレード。自分でも驚くけど、本当にジェスカイしかデッキ持ってねえ。あと喉いてえ。


R1 カウブレード(さっしーさん) ○-×-○

まさかのpauperでミラー。デッキはアリさんのを借りてるだけなんだけどね。あっちは純正の青白、≪軍団の征服者≫も入ってる8-caw型(言いたいだけ)
事実上のカウンターレベルらしい。


G1 ミラーはやっぱり盤面煮詰まりがち。≪ギルドパクトの守護者≫とこっちの鷹でダメージレースする展開になった結果、やはり火力あるこっちがやや有利だった。ハンドに火力かき集めて捲る。

G2 先に≪ヴィリジアンの長弓≫を出されてこっちの鷹が機能停止。≪粗石の魔道士≫をめぐるカウンター合戦に競り勝ったら、返しに≪ギルドパクトの守護者≫を通されて見事に釣られたと気付く。
斧持った守護者にタコられて負け。

G3 こっちが全然生物引けず、さっしーさんが≪軍団の征服者≫で押してくる展開。あっちのトリンケットの返しにこっちの≪ギルドパクトの守護者≫を通して、素引きした≪ヴィリジアンの長弓≫を装備させつつにらみ合いに持ち込む。
相手の守護者や≪天界のほとばしり≫をケアしつつ、向こうの≪骨断ちの矛槍≫と≪ヴィリジアンの長弓≫には≪塵は塵に≫で対処。
さっしーさんが地主モードに入ったとこで火力全部投げてフィニッシュ。


R2 バーン(わふさん) ○-○

いつもの身内あたr・・・・いや、身内しかいなかったわ。
bigredにちなんでバーン使うわふさん。
でもよく考えたらbigredって「大赤字」だよね・・・。

G1 ≪熱錬金術師≫&≪火付け射手≫への除去にこまらないデッキなので、基本的にこのタイプのバーンとのマッチアップは有利。≪シルヴォクの生命杖≫を装備した自軍を適宜≪稲妻≫で焼いてアド損回復して延命しつつ勝ち。

G2とほぼ同じ展開。赤呪い三枚出されるけど、何とか一枚は≪水流破≫で対処。次のターンで負けって時にもしっかり≪稲妻≫握れてて生命杖で3点延命しして勝ち。
右手ナイス。


R3 緑単ストンピィ(みそさん) ×-○-×

このマッチアップも想定はしてたけど、実はあんまやったことないんだよね。

G1 ≪若き狼≫に≪怨恨≫&≪象の導き≫のブンな立ち上がりに≪未達への旅≫で減速をかける。≪戦隊の鷹≫を並べてなんとか怨恨ビートを止めにかかるが、最後は≪シラナの岩礁渡り≫に二枚目のランカー張られてチャンプできず負け。

G2 速いターンから≪軍旗の騎手≫出せたのでみそさんのハンドがほぼ腐る。≪リバー・ボア≫にも≪ヴィリジアンの長弓≫が事実上のタッパーとして機能してさすがに勝ち。

G3 3ターン目に手札を使いきられてしまい、≪軍旗の騎手≫が間に合わずさすがに負け。≪象の導き≫強い。


結果は2-1の2位。
・・・だったのだが、EDHの卓が立たなかったのでなぜかpauperから二名のSE進出者がでることに。
流石に20名近く参加したスタンから上がった人に若干申し訳ない気がするが、まあありがたく。



【SE】
アイコニックマスターズドラフトによる決勝。
なぜにアイマスドラフト・・・?
まあボーナスゲームみたいなもんすよね、1000円でアイマスドラフトできるんだからお得お得!
喉いてえ。

★ピック経過&ピック方針
1-1は≪潮の星、京河≫
即ピック。
5/5飛行が死んだら≪支配魔法≫とか化け物ってレベルじゃねーぞ。

1-2は≪ボガーダンのヘルカイト≫
5/5瞬速飛行CIPで割振5点火力。化け物中の化け物。
思わず上家の学生君を二度見。後で聞いたら宮崎期待の新星らしい。
うちのスミ君と似たようなものだな、今度このエピソード聞かせて改めて戒めよう。

「安易にレアを流してはいけない(戒め)」

俺もBFZドラフトはじめてやった時、≪果てしなきもの≫を流して隣のおっさんに二度見されたなあ。

おかげで1パック目はもう「これだけでデッキやん!」って感じになってしまった。
マナ加速として≪マナキン人形≫、除去枠として≪閉所恐怖症≫・≪龍詞の咆哮≫をピック。後は有象無象。
ちなみにのちに波乱を呼ぶ≪マナ漏出≫は1-4だったりする。


2パック目のレアは≪聖遺の騎士≫。
値段はまあまあだけど、自分で使う予定もなければ好きなカードでもない。
リミテで化け物クラスに強いわけではないと思ったし、2-1は≪火の玉≫をピック。単純に除去として強いうえ、レアの化け物のためにマナファクトたくさんとりたいピックにも噛み合ってる。

2-2は≪スランの発電機≫、2-3は≪裂け目の稲妻≫となかなか順調。
実は1-1の京河のパックで≪溜め込むドラゴン≫を流しているので、この後は隣からの赤の流れがやや悪めに。
代わりに黒が結構空いてる印象だったのだが、青中心ピックへ。

しかしこの二周目、なんか≪シミックの空呑み≫とか≪帰ってきた刃の翼≫とかボムがどんどこ流れてきてカット多かった。
流石に出されたら負けうるカードはちょっと。

スランダイナモとるときに惜しみつつ流してた≪曲がりくねりのロシーン≫が普通に帰ってきてめっちゃびびる。
色拘束の緩い4/4/4って普通に強ない?

3-1は≪ウスーンのスフィンクス≫
5/6飛行、CIPで≪嘘か真か≫。
化け物3号ゲット。今日はついてるってレベルじゃないな。

6-7-8と美しいマナカーブで化け物たちが手に入ったので、適当にゲーム引き延ばせるカードとマナファクトだけで勝てそうなデッキに。
3-2で≪パラジウムのマイア≫、3-3で追加の≪龍詞の咆哮≫と順調にデッキが強くなっていく。

最終的なデッキはこちら。


土地 16
島 7
山 7
進化する未開地 1
ゆらめく岩屋 1

クリーチャー 14
マナキン人形 2
門衛 1
霜のオオヤマネコ 1
ドラゴンの卵 1
どぶ潜み 1
パラジウムのマイア 1
幻影獣 1
焼炉の仔 1
曲がりくねりのロシーン 1
記憶の壁 1
潮の星、京河 1
ウスーンのスフィンクス 1
ボガーダンのヘルカイト 1

スペル 10
火の玉 1
龍詞の咆哮 2
マナ漏出 1
守護像 1
閉所恐怖症 1
裂け目の稲妻 1
現実離れした回顧 1
霊気化 1
スランの発電機 1


うーん化け物デッキ。
もうちょっと壁クリーチャーとれればなおよしだったと思うけど、こんだけマナファクトあれば全然OKよね。
≪現実離れした回顧≫は点数低いカードだと思うけど、前にハマダさんに使われた時≪忌まわしい光景≫使いまわしてたのを思い出す。
せっかく取れてたので採用。
これのおかげで≪龍詞の咆哮≫を結構ためらいなくガンガン撃てる。
というわけでSEは3回戦。はりきっていってみよう。


SE1 ナヤ ○-×-○

前回の鹿児島遠征で宮崎に立ち寄った際フリーしていただいたコントロールフリークな方。
デッキは白緑タッチ赤、≪突撃陣形≫での押し込み要素もある壁ランプ。
レアは≪強情なベイロス≫と≪修復の天使≫、俺が流した≪聖遺の騎士≫。
赤要素は≪孔の歩哨≫かな?

G1 先手でこっちマナスク。4ターンくらい止まったかな。お相手も早いわけではなかったけど、≪ジャディの横枝≫とベイロスでめっちゃ回復されたのでこっちがちゃんとマナそろう頃にはライフが30超えてて時間かかった。
流石に高マナ域のバリューに関してはこっちが化け物すぎて、マナ伸びきった後はスフィンクスからボガヘルめくって勝ち。


G2 後手1マリガンでまたもマナスク。今度は青も出なくて苦しい。早めに出てきたベイロスにタコられて負け。


G3 初手に京河・スフィンクス・ボガヘルとボムが全部揃って土地が3枚。早くない相手なのはわかってたので勇気のキープ。都合よく土地→生物→土地の順番で引けたのでレアを全部キャストしてさすがに勝ち。


SE2 白緑 ×-○-○

なんか白緑多いな?
SE1の方よりも+1/+1カウンターシナジーを意識したアグレッシブなビートダウン。
レアは・・・なんだったかな。

G1 後手。マナファクトたっぷりキープ。しかし実を引かない。お相手が3~4マナ圏のクリーチャーでガンガン攻めてくるのをなんとか≪門衛≫と除去で粘るもののいつまでたってもボムがこない。京河を引いたころには時すでに遅しで、除去連打されて押し込まれ負け。

G2 先手。今度はちゃんと初手にスフィンクスとマナファクト。土地が1ターン詰まって焦ったが、多少の遅れはボムがカバーしてくれる。盤面煮詰まる前にスフィンクスから京河めくって勝ち。
京河の返し、≪ダークウッドのベイロス≫の素出しにリーク撃っただけで大分勢から「ドヤリーク」「橘ありす」等と煽られる理不尽。

G3 後手。≪マナキン人形≫と3・4マナ圏たっぷりな濃厚ハンド。いい初手ではあるんだが、肝心の土地が島1枚しかなくて悩ましい。

俺(んーどっちかというとマリガン寄りなハンドやけども・・・後手やし土地1枚引けばブンやしなあ・・・)
後ろで観戦しているアリヨシ(キープしろぉ!!!!!!)
俺(こいつ直接脳内に・・・!)
お相手「マリガンします」
俺「あ、キープします」


そんな背後からの圧に押されてキープしたら、都合よく山→未開地と二連土地引き。背後霊強すぎかよ。
お相手がマナスクしてる間に飛行でしばいて勝ち。


SE3 白黒 ×-○-○

のらりくらり決勝。
優勝したらトロフィー、負けたらお酒がもらえる謎決勝。
スプリットもできねえな。
最後まで喉いてえ。

お相手のデッキもさすがに強くて、≪目潰しの魔道士≫が3枚入ってる上にボムも≪明けの星、陽星≫・≪質素な命令≫・≪ヴィズコーパの血男爵≫とてんこ盛り。
そういやSEは全部宮崎勢とやったのか。

G1 後手。タッパーでこっちの壁がいまいち機能しない。クロックは遅かったんだがさすがに面倒だったので≪閉所恐怖症≫を切ったら、返しに陽星出されて対処手段なくてあわあわ。最後までタッパーに泣かされて負け。


G2 今度もタッパー二体並べられる展開から始まるが、お相手はこっちの打消しをケアして大型をなかなか出してこなくて膠着。こっちはどんどん飛行を展開してタッパーを攻めに使えないようにしつつ、レアを待つ。
スフィンクスを引き当ててからは、≪現実離れした回顧≫&≪記憶の壁≫→≪龍詞の咆哮≫連打でライフを攻める。最後は飛行で押し込んで勝ち。


G3 結局最後のゲームもやはりタッパー連打される。≪龍詞の咆哮≫でちまちま削りつつレアによる圧殺を試みるが、スフィンクスに≪護衛の任務≫張られてやはり盤面膠着。仕方ないので≪門衛≫によるLO狙いへ作戦変更。
お相手も堪えきれず≪質素な命令≫で一度流すが、お相手更地に対しこっちには≪ドラゴンの卵≫のpigトークンと≪守護像≫が残って勝ち。


【結果】
優勝

肋骨粉砕トロフィーを貰いました。




大会終了後は打ち上げに参加。
大分若手3強(つよ)によるpuaper布教に終始し、ひたすら盛り上がる。
しゃぶしゃぶも旨かった。


次回は宮崎勢がコウノトリ杯に遠征してくれるとのことなので(言質とりましたからね)期待しましょう!


ノマチャレに参加されたみなさんお疲れ様でした&お世話になりました!
そしてbigred様はアドバンス昇格おめでとうございます!!!!
pauperはいいぞ。 


第7回コウノトリ杯にも多くのパウキチが参戦し、自分のデッキで参加していましたね。pauper熱の広がりは留まるところを知らないようです。
というわけで今回もやっていきます、デッキピックアップです。

今回のピックアップデッキは見事準優勝を果たされました、旧RPG杯主催コーノさんの操る「アブザン拷問生活」!
pauperの墓地利用デッキの代表格として名高いこのデッキ、早速コーノさんのリストを見ていきましょう。

【クリーチャー 21】
4:サテュロスの道探し
4:コーの空猟師
1:クァーサルの群れ魔道士
2:墓所のネズミ
2:ゴルガリの茶鱗
1:オーラ術師
1:臭い草のインプ
1:黒薔薇の棘
2:遺棄地の恐怖
1:カストーディの従者
2:グルマグのアンコウ

【呪文 17】
4:拷問生活
4:豊かな成長
4:神々との融和
3:未達への旅
2:活力のカルトーシュ

【土地 22】
4:進化する未開地
4:磨かれたやせ地
4:ジャングルのうろ穴
2:ゴルガリのギルド門
3:森
3:沼
2:平地

【サイドボード 15】
4:苛性イモムシ
3:フェアリーの忌み者
3:骨までの齧りつき
2:墓所のネズミ
2:胞子カエル
1:ファングレンの匪賊



●『アブザン拷問生活』はどんなデッキ?


名前に冠した通り、強力な墓地活用エンチャントである《拷問生活》を主軸にしたクリーチャーコントロールデッキです。
黒緑を主軸に様々なカラーバリエーションが存在しますが、今回のコーノさんのレシピでは白がタッチカラーとして採用されたアブザンカラーとなっています。


Tortured Existence / 拷問生活 (黒)
エンチャント
(黒),クリーチャー・カードを1枚捨てる:あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。



《拷問生活》は黒マナの続く限り墓地と手札のクリーチャーカードを交換し続けることのできるエンチャントです。
これと各種墓地肥やしカードを併用することで、墓地のクリーチャーを擬似的に手札にあるように活用することができるため、そのようなカードとの強い相互シナジーを主観に置き盤面をコントロールするデッキとなっています。

パッとレシピを眺めただけだとデッキの動きを想像するのが難しいかもしれませんが、《臭い草のインプ》などの発掘クリーチャーや《サテュロスの道探し》によって充分に墓地を肥やしてからのコントロール力は数ある墓地活用デッキの中でも指折りです。
各種クリーチャーの再利用による無限チャンプブロック、《胞子カエル》による無限フォグ、何度倒してもでもよみがえる《グルマグのアンコウ》などまさに拷問生活の名にふさわしいムーブが可能です。

その挙動の特性上、探査・発掘・マッドネスなど様々なギミックとのシナジーがあるため拷問生活デッキのレシピは非常に多岐に渡ります。
今回のコーノさんのレシピは白をタッチしたことによりボードコントロール色が強いデッキとなっているようですね。



●注目のカード

《拷問生活》ならではのカードとして真っ先にあげられるのは、やはり《ゴルガリの茶鱗》でしょう。

Golgari Brownscale / ゴルガリの茶鱗 (1)(緑)(緑)
クリーチャー — トカゲ(Lizard)
ゴルガリの茶鱗があなたの墓地からあなたの手札に加えられたとき、あなたは2点のライフを得る。
発掘2(あなたがカードを引く場合、代わりにあなたはあなたのライブラリーのカードを上からちょうど2枚、あなたの墓地に置いてもよい。そうした場合、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。そうしなかった場合、カードを1枚引く。)
2/3


発掘2と墓地を肥やす能力は他のクリーチャーに劣りますが、誘発型能力によるライフゲインが極めて強力です。
誘発条件が「墓地から手札に加えられたとき」なのがミソで、《拷問生活》で回収した際にも能力が誘発します。
そのため「手札のクリーチャーを墓地に置く」ついでに2点のゲインができたり、二枚このカードが揃うと黒マナの限り墓地と手札を行き来させることでライフゲインを繰り返すことができるためこのデッキの延命力に大きく貢献しているのです。



白をタッチした魅力の大きな点としては、やはりpauper界屈指のパワーカードの一枚《コーの空猟師》の占める部分が大きいのですが、アイコニックマスターズ発売と同時に解禁された《カストーディの従者》を使用できるのも魅力の一つでしょう。

Custodi Squire / カストーディの従者 (4)(白)
クリーチャー — スピリット(Spirit) クレリック(Cleric)
飛行
議決 ― カストーディの従者が戦場に出たとき、あなたから始めて各プレイヤーは、あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚か、クリーチャー・カード1枚か、エンチャント・カード1枚に投票する。最多あるいは最多と同数の票を獲得した各カードをあなたの手札に戻す。
3/3



3/3飛行というボディはpauperのメジャーな飛行クリーチャーである《コーの空猟師》・《熟考漂い》を上回るサイズで、かつCIP能力も議決カードの特性上二人対戦しか行われないpauperでは確実に狙ったカードを回収でき、対象となるカードタイプも強力であるため注目されているカードです。
このデッキにおいては墓地肥やしの過程でおちてしまったり、エンチャント破壊によって割られてしまった《拷問生活》・《未達への旅》を回収することが可能
なのが魅力であり、積極的に墓地リソースを活用するデッキの性質と強くシナジーします。また、マナコストこそ重たいですが単純に《拷問生活》で使いまわすクリーチャーとしても強力です。


筆者個人的な注目クリーチャーは、アモンヶットからの新戦力である《遺棄地の恐怖》でしょうか。

Horror of the Broken Lands / 遺棄地の恐怖 (4)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)
あなたが他のカードを1枚サイクリングするか捨てるたび、ターン終了時まで遺棄地の恐怖は+2/+1の修整を受ける。
サイクリング(黒)((黒),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
4/4



モダンでは『死せる生』デッキなどで使用される中堅クリーチャーですが、ディスカード誘発型能力が《拷問生活》の特性とかみ合っており、終盤の戦力としては申し分ありません。
自身もサイクリングを持つため腐りにくく、《拷問生活》と組み合わせてドローソースのように活用したり発掘に置換することで間接的に墓地肥やしに寄与することもできる万能選手といえるでしょう。


総じて所謂『ガチャガチャ』するデッキとしては非常に選択肢が多く使い込み甲斐のあるデッキではないしょうか?
かつてのRPG杯を主催し大分県にpauperの風を送り込み続けてきたコーノさんのデッキだけあり、最新のトレンドにも敏感でグッドなレシピでした。


●このデッキの強み/弱み

まとめると、この『アブザン拷問生活』というデッキは・・・

【長所】
・墓地リソースを基点に戦うデッキの常として、メインボードで対策されることが少ないのが最大の魅力です。
・特性上単純な除去呪文などが効きにくいので多くのビートダウンデッキに有利がつきます。
・ライフゲインやフォグ、無限チャンプなど多角的な防御手段を持つのでpauperでも特に『わからん殺し』率の高いデッキです。


【短所】
・デッキ全体としての構造が《拷問生活》に強く依存しているので、当然ながらこれを引けない時はリソース不足に陥りがちです。
・またこれも当然ながら、《大祖始の遺産》をはじめとする全追放系墓地対策カードは劇的に刺さります。
・速度のないデッキで、かつ相手リソースへの干渉手段に乏しいので『ウルザトロン』のような土地コンボ、《幽霊のゆらめき》をキーカードとする『フリッカーコンボ』のようなデッキを苦手としています。



デッキピックアップ、いかがでしたでしょうか。
皆さんからの意見・質問も募集しております。
次回のピックアップデッキとなれる新たなデッキを目指し、みんなもコウノトリ杯に参加しよう!!!

pauperはいいぞ(定期)

第7回コウノトリ杯は参加者9名、前日の大分レガシーやRPTQなどの影響もありやや少なめでしたね。一方で初参加の方もいらっしゃるなど、続々とパウキチの芽が育っているようです。
今回もまた初参加の方が優勝の大会となりました、みんなも優勝目指してどしどし参加してね!

【デッキ分布】
黒単信心
グリクシスリアニメイト
カウブレード
ディミーアフリッカー
エスパーフリッカー
アブザン拷問生活
カルドーサボロス
ボロス英雄的
青黒ティーチングコントロール(レンタル)


優勝:青黒ティーチングコントロール(トリゴエさん)
準優勝:アブザン拷問生活(コーノさん) 


次回のコウノトリ杯の予定日は追ってお知らせします。 
なんかみんな楽しそうに結果報告してるので、あんまり更新サボるとまた怒られそうだと思いましたので更新します。

総合的なマジックの腕が問われるイベントこと、OCCに参加してきました。
個人成績は徒労だったのでさらっとレポって終わります。


参加者はちょうどよく24名。
まあはりきってました。


【ドラフトラウンド】
一応イクサランドラフトはそれなりな回数は遊んでいるので、できれば3-0最低でも2-1はしたいと思っていた。

上家からJrさん→俺→ヒラノさん→たくみくん→トリゴエさん→塾長先生→エトー君→わふさんというメンツの卓。
キャラクター的にもプレイヤー的にも非常に平和な卓だった。カットの概念がない卓を平和と称するのかどうかはともかく。

★ピック経過&方針

●1パック目
レアは≪覚醒の太陽の化身≫。まあスルーで。
1-1は≪凶暴な踏みつけ≫から緑路線でスタート。緑中心ピックは失敗ばかりの思い出だったので、正直やりたくなかったが一番強いカードがこれならまあ。

ちなみに、後述するようにやったとしても結果論失敗ピックになったろうから無駄なんだけど同じく1-1に選択肢だった≪薄暮まといの空渡り≫を指標に白ピックないし吸血鬼一直線ピックってできるものなのだろうか。

1-2≪アゾカンの射手≫、1-3≪クメーナの語り部≫、1-4≪ティシャーナの道探し≫、1-5≪貪欲な短剣歯≫と順調に緑の生物をピックしていくがサブカラーが決まらずほぼ緑単ピックで一周。一応≪風と共に≫をピックしていたが、その前に1-3で一枚流しているので青の指標としては微妙か。そのほかには≪取り消し≫とか。
個人的には恐竜へは行きたくなかったので、2パックは青方面へお祈りをささげる。

●2パック目
レアは≪新翠の太陽の化身≫。
・・・をスルーして2-1は≪海賊のカットラス≫をピック。
ここでとらないと多分もうとれないかなと。
結局このレアが塾長先生まで流れてしまったのはビビったけど。


2-2は≪川潜み≫をピックして青緑マーフォークへ路線決定。
そうと決まれば2-3≪見張りによる消散≫、2-4≪座礁≫、2-5≪財力ある船乗り≫、2-5≪欲望の深み≫、2-6≪航路の作成≫、2-7・8の双方で≪風を跨ぐ者≫と今度は怒濤の青単ピック。
更に2-12では一周した≪巧射艦隊の操舵手≫フォイルをゲット。
個人的にはイクサランドラフトでは1・2を争うほど大好きなカードなのでうれしい反面、今回は海賊デッキじゃないのが残念。

2パック目終了時点で圧倒的というほどでもないが2マナ域不足。
1パック目と合わせてそれなりの数の除去がとれたので、ひとまず生物ピックに走る必要があった。
理想としてはとにかく≪見習い形成師≫をできる限りかき集めたい所存。
ここまでで白と赤のカードがアホみたいに流れてこないので、とりあえず色の競合はあまりなさそうだと感じた。
ちょっとびびったのは≪弱者成敗≫が散々一周するくらいには黒がいないということ。


●3パック目
レアは≪鉄面提督ベケット≫!
・・・はカットせずに≪見習い形成師≫をピック。
流石にドラフトを舐めてるなと自分でも思ったけど明確な強いレアはひけてないし「2-1できりゃええねん!」の精神。

3-2は≪マーフォークの枝渡り≫、3-3でも≪見習い形成師≫をとってひとまず生物の枠は一安心。3-2では≪大気の精霊≫・≪巨大な戦慄大口≫もいて正直迷ったけど・・・。
3-4で二枚目の≪座礁≫とった後の流れは結構悪めでした。
一応3-10あたりでは一周した≪轟く棘背びれ≫をフィニッシャー枠としてピック。

めぼしいのはそれくらいかな。さっしーさんの採点では50点。まあ失敗寄りのピックなのだろう。≪川守りの恩恵≫を一回スルーしたら二度とみなかったのが一番痛い。

デッキはこんな感じに。


●生物 16
クメーナの語り部 1
見習い形成師 3
難破船あさり 1
マーフォークの枝渡り 1
川潜み 1
アゾカンの射手 1
貪欲な短剣歯 1
群棲する猛竜 1
ティシャーナの道探し 1
財力ある船乗り 1
巧射艦隊の操舵手 1
風を跨ぐ者 2
轟く棘背びれ 1

●スペル 7
航路の作成 1
風と共に 1
海賊のカットラス 1
凶暴な踏みつけ 1
見張りによる消散 1
座礁 2

●土地 17
島 9
森 8


棘背びれのことを考慮しての土地17。
土地16だと少なくとも5マナまでが安定して伸びない体感なんだけど、どうなんだろう?
個人的にはイクサランの5マナ域のカードは強いと思ってるので安定してプレイしたいんだんけどな。

ちなみに、卓内のデッキ分布は以下の通り。
順番は上家から。

Jrさん『赤白アグロ』
俺『青緑マーフォーク』
ヒラノさん『白黒吸血鬼』
たくみくん『青黒海賊タッチ赤』
トリゴエさん『青緑マーフォーク』
塾長先生『赤緑恐竜タッチ白』
エトーくん『白黒吸血鬼』
わふさん『赤白アグロ』


★対戦

R1 トリゴエさん(青緑マーフォーク) ○-○

しょっぱな色かぶり対戦。
トリゴエさんは≪轟く声、ティシャーナ≫から決め打ったピックのようだ。
除去がとれなかったのか、はたまた好みなのか大量にコンバットトリックが入ってた。

G1先手。
≪マーフォークの枝渡り≫に≪風と共に≫をつけて殴るクソあるあるofイクサランドラフトなスタート。
こっちの後続が弱い間にバットリ絡めてライフ1まで削られるが、最後まで飛行は止まらず勝ち。

G2後手1マリガン。
こちら≪マーフォークの枝渡り≫→≪ティシャーナの道探し≫の探検が二枚ともカウンター乗っけての好発進に対しトリゴエさん土地詰まりに青でない色事故。
青マナ出たころには時すでに遅し。


R2 塾長先生(ナヤ恐竜) ×-○-×

≪貪る屍肉漁り≫2枚に始まり、所持レアが10枚近い完全なバグデッキ。
カット?なにそれおいしいの?

G1 ≪オペテクの猟匠≫から順当にデカいとこ連打されて負け。
G2 塾長先生がほぼマグロで勝ち。
G3 やはり≪オペテクの猟匠≫から展開されるが、今度はあんまりアクションが大きくない。なんとか飛行クロックで粘るが結局サイズ差に対抗できず負け。


R3 たくみくん(青黒海賊) ○-×-×

正直たくみくんと塾長先生が決勝だとおもってたので完全に予想外。
≪人質取り≫・≪幻惑の戦慄≫・≪川の叱責≫に加えて流したベケットまで抱えたトンデモデッキになってた。
やっちまったな。

G1後手。 ≪人質取り≫・≪幻惑の戦慄≫で奪われたクリーチャーを≪座礁≫で取り返して勝ち。偶然噛み合った感。
G2後手1マリガン。 島しかひかないうえ、3ターンで土地詰まって負け。
G3先手1マリガン。 割と白熱してトップデッキ勝負に。≪ティシャーナの道探し≫でめくれた≪轟く棘背びれ≫で勝負を決めに行く次ターンの返しに、≪巧射艦隊の拷問者≫で土地・除去・棘背びれのハンドから一枚捨てさせられるという決断を迫られる。結局除去を捨てて棘背びれで勝負を決めにいったところに≪大気の精霊≫がでてきてライフ8なのでほぼ負けかと思ったらトップから≪凶暴な踏みつけ≫が湧いてきてまさかの捲り。
・・・と思ったらたくみ君のトップも強くて≪風と共に≫で結局飛行で殴られ負け。GG。


ドラフトラウンドは1-2で折り返し。
結局流したレア入ってるデッキにあたって負けてるから失敗ドラフトなんやろうな。


【スタンダードラウンド】
デッキはジェスカイ副陽。

R4 白単トークン(いーさん) ○-○

流石に相性が良すぎた。

G1 ≪模範的な造り手≫二体スタートだったが、こっちもうまくピン除去を引いていて対応。≪燻蒸≫からのチャンドラでマウントとって勝ち。

G2 いーさんダブマリ。土地が思うように伸びず≪検閲≫が有効牌になりすぎてさすがに勝ち。


R5 マルドゥ機体(イトウさん) ○-×-×

よりによってここにきて機体をひくか・・・という思い。
基本的に≪屑鉄場のたかり屋≫の入っているデッキには不利である。

G1先手。先手の≪検閲≫はとにかく強い。それでもやっぱりたかり屋きつくて、ライフ1までいくもののアズカンタから副陽間に合って勝ち。

G2後手。土地3キープだが土地詰まり&除去引けず。相手もブンで負け。

G3先手。≪焦熱の連続砲撃≫で場を一掃したら、≪強迫≫→≪反逆の先導者、チャンドラ≫のムーブかまされてマウントとられる。チャンドラに対応して土地と≪俗物の放棄≫をサイクリングすると≪否認≫にたどり着いていたという結果論。
否認の次のトップは≪チャンドラの敗北≫でもうひたすらトップを恨み続けつつ負け。


R6 ティムールエネルギー(ヒラノさん) ○-○



相性はいい・・・が、時すでに遅し。

G1後手。できるだけピン除去で減速させ、巨匠orハイドラを引きずり出すようにプレイング。巨匠が出てきたところにチャンドラ→≪燻蒸≫と繋いでマウント。リカバリされる前に副陽が間に合い勝ち。

G2後手。3T目の≪自然に仕える者、ニッサ≫からドローの質で勝負される。
こちらは中々7マナ目に到達できずアクションが窮屈なところ、巨匠&ならず者にトークンが並んだところへ≪試練に臨むギデオン≫と≪焦熱の連続砲撃≫で盤面優位を取って時間稼ぎ。
ハイドラが出てきたところに無事土地を引き込み副陽で勝ち。




【戦績】
3-3

残念。なかなか「強いプレイヤー」への仲間入りはさせてもらえないようだ。

色々いってた割に企画倒れてすいません(土下座)


東京いったりとかで仕事休む手前、12月上旬の予定が詰まりに詰まってしまい仕事面やら金銭面やらの問題も相まって12/9に予定していた「大分MTG忘年会」がぽしゃりました。

南部公民館の部屋(二階ぶちぬきで午後いっぱい)とってたのですが、残念ながらキャンセルしてます。
ひとまずお知らせまで。


回顧スタンはやりたみが深いので新年会とかそこらへんで企画したいと思ってます。


大分のリアルパウパー大会こと、「コウノトリ杯」の第7回告知です。

大会名に特に他意はありません。(棒)
RPG杯に代わるpauperを楽しむ場、また大分のMTGプレイヤー交流の場として大会を続けていきたいので、前回同様多数の皆様のご参加をお待ちしています。
RPG杯同様、レンタルデッキ貸出も引き続き行いますのでデッキを持っていない方や初心者さんも振るってご参加ください。
アイコニックマスターズ発売翌日ということで、さっそくこのセットで新たにコモン落ちしたカードたちも使用可能!
また、優勝・準優勝者の賞品も今月からアイコニックマスターズとなっています。

※今回も出場デッキのうち、非レンタルデッキを持参された方の中から主催の独断と偏見でチョイスする「デッキピックアップ」と称しまして、ちょっとした解説記事を作る予定です。
レンタルデッキに満足できない方は是非オリジナルデッキをご持参のうえ奮ってご参加ください



以下大会の詳細です。

【イベント名】コウノトリ杯

【場所】レアルトマト大分中央店

【日時】2017年11月19日(日)

【フォーマット】pauper(非公認)

【スケジュール】
10:30~11:00 受付
11:15~ 一回戦開始

【試合形式】スイスドロー 4~6回戦 (制限時間 50分)

【参加費】500円

【賞品】
<優勝者>
・アイコニックマスターズ×3パック 
・店頭のMTGブースターからお好きな1パック
・スタンダードショウダウンパック×1

<準優勝者>
・アイコニックマスターズ×1パック
・店頭のお好きなMTGブースターからお好きな1パック
・スタンダードショウダウンパック×1


※現在確定している賞品のみ明記しておりますので、今後賞品が増える可能性があります。

【注意事項など】
・カードプールはMOでの最新のものに準拠します。(アイコニックマスターズリリース後準拠)
・フリーのジャッジがいません。問題発生時には対応しますので、ご理解よろしくお願いします。
・カードは新旧混ざると判別可能ですので、不透明スリーブをご使用ください。
・判別可能なスリーブやカードに関しては、比較的厳しい対応を行います。予め判別ができない状態で臨まれるようお願いします。
・本大会はみんなでMTGを楽しむためのものです。イカサマ等に対しては厳しい対応を致します。
・筆記用具は必須です。各自で準備して下さい。
・会場内は禁煙です。喫煙される方は、指定の場所での喫煙をお願いします。
・貴重品の管理は自己責任でお願いします。
・慣れない大会主催ですので何かと不備があるかと思います。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。
『大分県はMTG界の魔境』


そんな風に言われるようになったのは本当につい最近のことである。


PPTQ『ドミナリア』は、カードプレイスにより開催されるPPTQとしては昨年12月の『アモンケット』から数えて5回目のイベントだ。
今回の参加者は29名、白熱したスイスラウンド5回戦+SE3回戦が行われた。

数年前まではアドバンスレベルの店舗もなく、MTGというカードゲーム自体下火な傾向であった大分県。
いまや毎週末店舗大会が開催され、月例イベントの数も増加する一方。
レガシーやモダン、果てはpauper等フォーマットの方も枚挙に暇がなく、プレイヤー層も古参から新参に加え続々と外国人プレイヤーまでもが参戦しまさにるつぼ状態である。
もはや毎週「今日はどこのイベントにでようか?」と悩むまでに至るMTGの都と化したこの現状を、地元プレイヤーは口を揃えて「魔境」と表現している。


勿論、そんな魔境大分県として覚醒するまではプロツアーの切符をかけて戦う競技イベントの定番たるPPTQもあまり盛り上がりのあるイベントとは言えなかった。
昨年から今年の春にかけてはまだベスト8の多くには県外プレイヤーの姿が目立ったし、地元古参プレイヤーの参加者も多いとは言えなかったのだ。

しかし、多くの新人プレイヤーがスタンダードのデッキを組み、毎週のFNMに参加。モチベーションあるプレイヤー達は県外のPPTQやGPに遠征を始めた。
その姿に触発されてか否か、古参勢の重い腰が上がり始め、このPPTQ『ドミナリア』においてはベスト8中の7人が大分県のプレイヤーという結果にまで繋がったのである。
地元プレイヤー達の切磋琢磨による、確かなレベルアップが感じられる大会となったのは未だ新参の部類に入る筆者にとっても感慨深いものがある。


さて、今回お届けするのはその大分県プレイヤー同士が激突したシングルエリミネーションの準決勝二回戦。

これに臨むのは、スミタ ジン(大分)
レアルトマト大分中央店にてマジックの経験を積み、競技イベントでは初のベスト8進出を果たした。構築はもちろん、初心者としては珍しくリミテッドにも熱意を見せる期待の新人だ。

今回は現環境でも安定感抜群のティムールエネルギーを駆り、予選ラウンドを3-2の8位で突破。
《本質の散乱》やメイン・サイド合わせて《不屈の神、ロナス》を二枚採用するなどして、同型系に強い構築で臨んだ甲斐あり、狙い通り予選ラウンド・決勝ラウンド共にミラー戦では好成績を残してきている。
特に決勝ラウンド1回戦、地元では多くのプレイヤーに強豪として知られるカワシマ ユウキ(大分)とのティムールエネルギーミラーマッチを先手3T目の《自然に仕える者、ニッサ》の活躍によって破り、周囲のギャラリーをどよめかせた。
ここまでの長い時間のラウンドでの疲労感に加え初の大舞台に緊張気味だが、モチベーションは充分。RPTQ進出を目指しテーブルにつく。



迎え撃つのは、ナカムラ ジュンペイ(大分)

大分県の地元大会は勿論、かつては数々の県外大会・GP・PPTQへ遠征を繰り返してきた古豪である。日本選手権にも2度の出場経験、レート制が採用されていた時代には大分県のレーティングを1800台で維持しトップに君臨し続けた。
自分では一線を退いたとは言うものの、先日のGP京都にもちゃっかり出場しており、ここでも11-4という好成績をしっかりと収めている。

積極的なイベント参加をしなくなった今なお県内生涯PWPランキングの上位に位置しており、店舗大会では若手プレイヤー達の壁として立ちはだかる。

今回の使用デッキはこちらもティムールエネルギー。
メインから打ち消しを搭載、サイドには《奔流の機械巨人》も控える等世界選手権で話題となった「桃園の契り」型ティムールに近い構成を使用し、予選ラウンドは当然のように3位で突破する安定感。
いつもどおり(?)新進気鋭のプレイヤーを迎え撃つ形となるが、そこはベテランらしく表情を変えることなく、また疲労をうかがわせる様子もなくテーブルにつく。


大分の時代の移り変わりを象徴する、『新参』対『古豪』の一戦が幕を開ける。



G1


先手は順位が上のナカムラ。
《植物の聖域》から《霊気との調和》で口火を切ると、2T目には《牙長獣の仔》というベストな立ち上がり。
新人スミタも負けてはいない。《森》からの《霊気との調和》、更に《牙長獣の仔》と全く同じ動きで対抗する。トップメタたるティムールのミラーマッチではよく見られる光景だ。

《牙長獣の仔》同士の対峙となったナカムラの3T目。
土地を置いた後しばし逡巡すると、おもむろに《牙長獣の仔》をアタックへ向かわせる。応じるスミタが対照的にノータイムでこれをブロックするのを見てから、ナカムラは《牙長獣の仔》のパンプアップを起動を宣言。
さらにスミタが追随、「スタックで能力起動します」とパンプアップを起動しようとする・・・・が、これを言い終える前にナカムラは無言で《蓄霊稲妻》を切りこれを除去。
スミタのエネルギーはきちんと使い切らせた上で、自身は3/3の《牙長獣の仔》を残す。コンバット慣れした熟練のプレイングが冴え渡る。

勿論、スミタも黙ってはやられない。
返しに《霊気拠点》をセットするとこちらも《蓄霊稲妻》でやりかえし盤面を掃除する。

お互い全く同じカードを使っての序盤の攻防。
しかし、ゲームの動きの変化はここから。

ナカムラが4T目にタップイン処理をしつつの《ならず者の精製屋》でエネルギーと手札を整えているのを尻目に、スミタは《根縛りの岩山》アンタップインから《逆毛ハイドラ》をたたきつける。
戦場の物量が少ない状態で、このクリーチャーが先に登場したのは大きい。

ナカムラの5T目、これに対抗するクリーチャーとして追加の《ならず者の精製屋》、さらに《牙長獣の仔》を展開し《逆毛ハイドラ》の一方的なビートダウンを許さない。
一気に地上の脅威を増やしたこの2アクションに対し、スミタは少し悩んだ挙句5マナをフルオープンで5ターン目を明け渡す。

そしてナカムラは6T目、ティムールエネルギーミラーにおいての重要カードの一枚《栄光をもたらすもの》を戦場へ送り出そうとする。
が、全て立てられたままの土地から対応してキャストされたのは《至高の意志》!
ダメージレースを一気に崩壊させかねない脅威を処理することに成功する。
ナカムラは打ち消しにも特に表情を変えることなく全クリーチャーを攻撃に参加させるが、さらに残る2マナからは《蓄霊稲妻》が飛び出し目下の地上の脅威たる《牙長獣の仔》を排除した。

打消しと除去の2アクションで鮮やかに対抗したスミタ、自分の6T目にはお返しとばかりに自身の《栄光をもたらすもの》を着地させることに成功する。
督励能力で一体の《ならず者の精製屋》を焼き払われ、戦場が一気に寂しくなったナカムラだが引きが芳しくない。戻ってきたターンにも、《ならず者の精製屋》を追加するに留まる。

優勢に勢いづきたいスミタだが緊張と経験のなさがここで少し顔を出す。
7T目、督励したはずの《栄光をもたらすもの》をアンタップしてしまい、慌てて自ら戦場の片隅に追いやるところから始まると、手札の《導炉の召使い》を戦闘前に追加することを忘れてしまい《逆毛ハイドラ》の能力を起動するためのエネルギーが足りず、戦闘で相打たれてしまう。
「やらかした・・・」と絶望の声をあげるスミタ。

しかし、叫びたいのはどちらかといえばナカムラのほうだったかも知れない。
《栄光をもたらすもの》以降のドローはやはり芳しくなく、既に不要なはずの8枚目・9枚目の土地を置くと渋い顔をしつつターンを返すに終わる。

デッキが応えたのはスミタのほうだった。
《つむじ風の巨匠》を展開すると、更に追加の《栄光をもたらすもの》がトップデッキから駆けつけ飛行8点クロックを形成。
ナカムラは《つむじ風の巨匠》で対抗するが、2体のドラゴンを受け止めきるにはエネルギーが足りない。
最後の飛行機械トークンが焼き払われたのを見届けると、ナカムラは土地を片付けるしかなかった。

新人がミスにもめげず、後手のゲームを勝利!

スミタ WIN!!




試合の模様を録画されていたので、サイドボーディング中もひたすら《逆毛ハイドラ》のミスに関して狼狽と後悔を繰り返すスミタ。
対照的にナカムラは「いや、土地引きすぎ・・・」と一言だけぼやくと速やかにサイドボーディングを終わらせる。
やはりこのあたりも経験の差か?




G2

再びナカムラの先手でスタート。
今回も両者1T目《霊気との調和》からスタートし、2T目ナカムラはやはり《牙長獣の仔を》を戦場へ送り出した。
これに対するスミタ、二枚目の土地を置くと速やかにターンの終了を宣言。

ナカムラの3T目、二回目の《霊気との調和》にスタックしてスミタは《削剥》をキャスト。エネルギーが4つになる前に《牙長獣の仔》を排除する。
ナカムラの手札に打ち消しないしインスタントタイミングでエネルギー得られるカードがあったなりしたときには大変なことになっていたが、ここはなんとか無事除去に成功。

ナカムラは気を取り直してサーチしてきた《島》をセットから《導炉の召使い》をキャスト。スミタもこれに倣うように《導炉の召使い》を出して、アクションの幅を広げていく。

4T目、ナカムラは《ならず者の精製屋》でドローすると、殆ど考えることもなく《森》をセットしターンを返す。
返すスミタはマナクリーチャーの恩恵を存分に発揮、4T目に《栄光をもたらすもの》で強襲をかけた。

が、マナクリがアクティブなのはナカムラも同じこと。
《導炉の召使い》の能力で青マナの捻出を宣言すると、《本質の散乱》をキャスト!
奇しく1ゲーム目と同じ、《栄光をもたらすもの》をカウンターする意趣返しである。

綺麗に対応して見せた後のナカムラ第5ターンは、《逆毛ハイドラ》を戦線に追加しつつの5点フルパンチ。
スミタは地上の脅威に対抗するべく追加の《導炉の召使い》と《牙長獣の仔》を並べるが、このクリーチャーをナカムラは《暗記+記憶》でバウンス。
マナクリーチャー達には当然地上の脅威を止めるだけの力はなく、《逆毛ハイドラ》による暴力が始まってしまう。

これに対し切り札の《不屈の神ロナス》による対抗を試みるが、神が顕現するためにはスミタの軍勢は貧弱すぎた。
《導炉の召使い》へロナス神のパンプアップ能力を起動するべくマナを寝かせた瞬間、温存されていたナカムラの《蓄霊稲妻》がキャストされれば、パワー6となった《逆毛ハイドラ》をとめる術はもう残されていなかった。


ナカムラ WIN!!


地元勢が多いPPTQの空気というのはなかなかよいもので、見知った顔がこの卓の周りを立ったり座ったりで見物し、雰囲気も和気藹々としている。
本当は競技大会としてはよくないのかもしれないが、時折プレイヤーと観客が細々とゲームについて話すさまも見られるなど、「アットホーム」な準決勝を多くの人が見守っていた。

そんな雰囲気だったので自分も悪いとは思いつつもサイドボーディング中の両者に、この大会の最大の目的たるRPTQへの出場について聞いてみた。

ナカムラ「まあ権利もらえるんなら出るよ」

ベテランは淡々と答えた。前回のPPTQ『イクサラン』の際には決勝で権利をトスしていたりもしたのだが、基本的に出れる競技大会には意欲を見せている。
「ティムールはミラーが嫌だったから本当は使いたくなかったんだけど」とデッキ選択についてはぼやきつつも、更なる飛躍にかける思いはやはりあるようだ。


一方の新人はというと

スミタ「えっ・・・出ていいんですかね?」


と弱腰。
周囲のギャラリーはおろかヘッドジャッジからも「出ろ!!!!」と総突っ込みを食らい、しゅんとなるスミタ。
学生の身分にはこういった競技大会の先の先、というのはまだまだ現実感のない話なのかもしれない。
しかし、この準決勝のテーブルこそその「先の先」へつながる真剣勝負の場なのである。新人の飛躍についても、ぜひとも期待したい。




G3

力強くキープを宣言する先手スミタに対し、後手ナカムラは少し考え込む。
ナカムラのハンドは赤マナが出ない土地三枚に対し、《至高の意志》と《ならず者の精製屋》と少々重い。その上残る二枚は現状の手札では撃つことすらままならない赤い除去二枚という悩ましい初手。
結局悩んだ末にキープするのだが、これが吉と出るか凶とでるのか。

最終ゲーム開始。
スミタは《霊気との調和》こそないものの、《植物の聖域》《尖塔断の運河》
と並べて色を揃えるとさらに《導炉の召使い》を出してマナ基盤を整えていく。
一方ナカムラは後手2枚分のドローでも赤マナを引き込めず、ドローゴー。

最初の勝負どころたる3T目、メインフェイズは土地を置く前から考え込むスミタ。アンタップインランドから手札の《ならず者の精製屋》を展開したいところだが、スミタの頭には先のゲームの《本質の散乱》がちらつく。
少し考えた挙句、先手ながら除去を構えることを優先。《導炉の召使い》はアタックさせ、このターンはタップイン処理して明け渡す。

ナカムラはやはり赤い土地を引き込めず、《至高の意志》を構えターンを返すのみ。ナカムラの引きの悪さと打消しへの憂慮が絶妙にミスマッチし、空白ターンを作ったのはおろか打ち消しを構えられてしまったスミタは、次ターンにプレイした《ならず者の精製屋》を予定調和で打ち消されてしまう。

このテンポアドバンテージを活かしたいナカムラの4T目は《森》のアンタップインから《逆毛ハイドラ》。
これに追いすがりたいスミタはエネルギー量で優ることを活かし、サイドカードである《多面相の侍臣》を《逆毛ハイドラ》としてキャスト。

・・・のだが、ここで1ゲームでも顔を覗かせた緊張が悪影響を及ぼした。
《逆毛ハイドラ》のCIPを誘発忘れでエネルギーを失ってしまったのだ。

これにペースを崩され平静さを失ったスミタ、ジャッジとのやり取りの後はどことなく手札のシャッフルすらぎこちない。
この混乱に乗じて(?)ナカムラがついに赤マナを引き込む。
《多面相の侍臣》はエネルギーが足りないために《削剥》で除去されてしまう。
続けて送り出す《つむじ風の巨匠》には《本質の散乱》、不朽した《多面相の侍臣》には《蓄霊稲妻》、《牙長獣の仔》には《反逆の先導者、チャンドラ》と的確に対処され徐々に追い詰められるスミタ。

チャンドラを攻めあぐねている間に、あまりに追い詰められたのかスミタは手札の除去の使い惜しんだ結果ナカムラのチャンドラを落とす最後のチャンスを失ってしまう。

既に決勝進出を決めていたアリヨシ アリヨシ(大分)はこのプレイを見て思わず悶絶し、軟体動物が如くその場でうねり狂った。
ターンエンドを宣言したスミタの背中に向かって、「壁を除去してチャンドラをなぐれええええええええ」と声なき声でアリヨシだけでなくギャラリーの全員が叫ぶが、勿論彼には届かない。

やがてナカムラのトップから奇しくもスミタの切り札でもあった《不屈の神ロナス》が姿を現すと、もはやスミタにこれを迎え撃つだけの気力もリソースも残されてはいなかったのだった。

ナカムラ WIN!!


ゲーム終了後、ギャラリーに徹していた先輩たちから説教タイムが始まり、対戦相手たるナカムラもいくつかの助言を挙げる。
またしてもしゅんとなるスミタだが、やはりそれらの助言に対しては真剣に頷く姿が見られた。
少し気の毒な試合となってしまったものの、SEでのこの経験は必ず彼の財産となり次の大舞台での糧となるのだろう。

その証拠にといってはなんだが、スミタは反省の後「まだやりたりないです」とつぶやくと、この後のスタンダードショウダウンに出場するべくダッシュで会場を後にしたのだった。

モチベーションある新参の様子を見送った後、勝者であるナカムラは静かに「疲れた」とだけこぼすと決勝のスプリット交渉へと赴くのであった。


連日の遠征は基本。
ファイナルズ出ると決まったが、それはそれこれはこれ。
RPTQ目指してがんばるぞい。


~0回戦~
当日は地元イベントのうんたらのために出勤。
前日まで台風だよ!?やるの!?正気!?って感じだったけど、当日朝になって正気に戻ったらしく無事(?)中止に。

連絡するとこ連絡だけ済ませて、一路再び福岡へ車を走らせる。
・・・のだが、朝6時に慌てて出勤したのが災いして肝心のメインデッキを忘れる。
とはいえ家にとりに戻る時間もなく、雨で通行止めGGになる前にデッキの不安抱えたまま高速に乗ったのが8:30頃。
他の面子が7:30くらいには大分でてるから結構ギリの計算。

全速前進で爆走して10:00には天神へ。
店に入ったのが他の面子とほぼ同時でさすがにドン引きされた。
デッキ忘れてきた旨伝えたら更にドン引きされる。そらそうだ。

俺「というわけで昨日のデッキないんだけど、どうしよ?」
わふ「今から自分のレシピ再現すりゃよくね?(ボックスのカードをテーブルにぶちまける)」
俺「なるほどぉ?」


「自分のレシピ完コピする」とかいう類稀なる経験。
浮き足立ってたとはいえ、忘れ物には気をつけよう。
真面目な話、いーさんとわふさんにはご迷惑おかけしました。
ほんとすみません。

あ、ちなみにレシピは前日と一緒ですはい。


【戦績】

というわけですったもんだの末、大分からは9名の遠征。
総勢が・・・何名だっけ?さすがにファイナルズより多かったね。
とりあえずスイス5回戦+SE3回戦!はりきっていってみよう。


R1 スゥルタイエネルギー(おいちゃんさん) ×-×

妖怪身内あたり、ここに極まる。なんで初戦でこのひとかなあ。
とりあえずメインは有利だけど(フラグ)

G1 土地が5枚で詰まり、《逆毛ハイドラ》一匹に二回も《薫蒸》使う羽目になり《スカラベの神》止めきれずに負け。
G2 今度は小出しの《歩行バリスタ》の処理に手間取る展開。ライフつまってきたとこに出した《威厳あるカラカル》に一枚だけ残されてた《ヴラスカの侮辱》合わせられて負け。
このマッチアップほぼ経験なかったけど、《否認》をサイドインすべきだね。
ティムールとは違う。


R2 青赤コントロール ○-○

ノーコメント。
更地の盤面から《アズカンタの探索》が変身したら何故か投了された。


R3 青黒コントロール ×-×

危惧していたマッチアップ。
赤単とティムールはきちんと練習してきたけど・・・。

G1 《アズカンタの探索》を一方的におかれると厳しい。《排斥》飛ばすけどすぐにお代わりおかれて変身。あとはじわじわアド差がついて負け。

G2 勝ち筋はほぼチャンドラのみ。着地こそなんとかさせるものの、守りにはいったところの返し、《スカラベの神》めぐるやりとりで除去の選択ミスしてチャンドラ維持できず負け。サイドカードきちんとひけてたので、きついとはいえ取れたマッチだった。もったいない。


R4 白黒副陽(トリゴエさん) ○-○

大分からの遠征、幻の9人目。
《宝物の地図》と《魔学コンパス》をアド源にしてマナを伸ばして副陽撃つボードコン。
メタにはあってそうだったものの、デッキリストのミスがあったりですったもんだしたようで。
とりあえず昨日のナヤ副陽と同じく、マッチアップ的には有利。

G1 《宝物の地図》を《イクサランの束縛》で封じる立ち上がりからのグッダグダ。まあそういうマッチアップやし。こっちの副陽の返しにメインから《失われた遺産》撃たれて副陽全部ぶっこ抜かれる。《水没遺跡、アズカンタ》から第二の勝ち筋であるチャンドラを引っ張ってきて奥義まで守りぬく。・・・が、奥義直前ターンにアズカンタから引っ張ってくるカードを間違えてカウンター引かないと負け確定になってしまうミスプ。幸いにしてトップに四枚目の《至高の意志》が控えてくれていて勝ち。

G2 トリゴエさん土地詰まり、打ち消し警戒で全く動けず。こっちはインスタントドローで土地と副陽引っ張ってきつつ打ち消しをハンドに溜め込みさすがに勝ち。
インスタントスピードで動けるかどうかの差が如実に出る。


R5 赤単 ○-○

 

上の勝ち方次第でワンチャンなので、まあ一応やりました。


G1 お相手の土地が3で止まり、《検閲》がずっと有効牌のままだったのが非常に大きい。《ボーマットの急使》のカードを回収するためのマナを立てられないところをラスで流してチャンドラでマウント。マナ加速から副陽で勝ち。
G2 お相手1マリガン。初手《領事の権限》強すぎるな?
《暴れまわるフェロキドン》と《霊気圏の収集艇》が邪魔だったけど、《威厳あるカラカル》で地上を固めてる間に副陽で勝ち。


【結果】
3-2(9位)

残念。やはりおいちゃんさん斬ってないのがでかい。
勝てるマッチは拾わないとな・・・。

ラウンド間の時間は大体pauperしてすごす。布教活動というか、大分県のパウキチぶりが明らかになってしまっただけなような気がする。
「チェンライコモン!?」「スプライトコモン!?」「鷹ブレスト!?」とか上々の反応ではあったけど。
一応この後晴れる屋福岡店様にもちょいとpauperの話はしてきた。
今後の発展に期待。

あ、肝心のPPTQですがそんなこんなでそのおいちゃんさんが優勝しました。
おめでとうございます(鼻ほじ)

最後はみんなでポムの木カフェへ。
ピンクな店内で男8人が固まってオムライス食う地獄絵図で〆るという充実の遠征土日終わり。

次は大分のPPTQだね。がんばるぞい。

みんな先週のPPTQ調子良かったのが腹立たしくて(?)ハマダさん強引に誘って遠征&参加してきました。



【使用デッキ】
ジェスカイ副陽


 【スペル 34】

4 検閲

3 本質の散乱

2 蓄霊稲妻

4 至高の意志

4 天才の片鱗

2 残骸の漂着

3 燻蒸

3 副陽の接近

3 アズカンタの探索

3 排斥

1 イクサランの束縛

2 反逆の先導者、チャンドラ

【土地 26】

4 霊気拠点

4 氷河の城砦

4 感動的な眺望所

4 灌漑農地

4 島

2 平地

2 尖塔断の運河

1 廃墟の地

1 山


【サイドボード 15】

1 威厳あるカラカル

3 チャンドラの敗北

1 呪文貫き

4 否認

1 焦熱の連続砲撃

1 俗物の放棄

2 領事の権限

2 反逆の先導者、チャンドラ



「ティムールにはメイン絶対勝てる」ことで有名、青白副陽のバリエーションの一つ。劇的に相性のいい/悪いマッチアップしかないのが気に食わないので今まで食わず嫌いしてたが、ティムールにはやっぱりきっちり勝ちたいということで調整に乗り出す。

とりあえず純正青白の方を組んで一人回ししたが、何も面白くなかったので色々と脳内構築迷走の末にチャンドラという答え(?)にたどり着く。
当初は結構多めに赤のカードとってたが、結局色事故に泣かされるほうが多かったので最終的にメインの赤のカードは4枚のみに。
基本ピン除去で減速させていくよりも《薫蒸》するほうが強いし、《焼けつく双陽》が劇的に刺さる相手は限られていたため。
赤をとるメリットの5割はチャンドラ、5割がサイドボード。
かなり赤単意識で臨んだ。

副陽は青いコントロールデッキとはいえ、タップアウトコントロールとしての側面も強いためチャンドラは意外とフィットした。(まあただ強なだけともいう)
大抵の場合マナを出してラスなりドローなりを撃つマナ加速として運用するが、単体で勝ち筋にもなるし、青黒コンとかが相手になるとこいつ頼みにもなる想定だったのでサイド込み4枚に。



【戦績】
参加者は13名。5回戦のSE2回戦。
明日がPPTQなためか、はたまた台風の影響か。
こういう人少ないチャンスは逃さず勝っていきたいね、はりきっていってみよう。


R1 ティムールエネルギー ○-○

予定調和。

G1 《薫蒸》2回で盤面流して《副陽の接近》二枚抱えたのでほぼほぼ勝ちかと思ったが、《至高の意志》構えられてて二枚目消される。《殺戮の暴君》まででてきてちょいあせるが、さすがに三回目は消されなかった。

G2 お相手ダブルマリガンからマナスク。《薫蒸》2回撃って勝ち。



R2 マルドゥ機体(ハマダさん) ○-○
いつもの妖怪身内あたり。

G1 《模範的な造り手》⇒《キランの真意号》の爆速スタートだったが、後続がイマイチなハマダさん。《無許可の分解》を固め引きしてしまい、真意号を《排斥》することでクロックがガタ落ち。《薫蒸》から延命して副陽で勝ち。

G2 ハマダさん1ランドキープ。(土地1枚引けばブンだった模様)
なお、二枚目の土地を引くことは8Tかけてもなかった。ラッキー。


R3 ナヤ副陽 ○-○

ランパンから徹底的にマス除去を撃ち、《途方もない夢》でラスと副陽を拾って勝つデッキの模様。赤単とティムールには勝てそうだが、このマッチアップは・・・。

G1 土地置いて《至高の意志》を構えるだけで基本的に向こうの勝ち筋がなくなる。
G2 さすがに《栄光をもたらすもの》なり《殺戮の暴君》なりが飛び出してきたが、こっちの土地が伸びきった後では遅い。


R4 ID
R5 ID

赤単と二連IDできてるのが非常に大きい。
予選1位抜け。


SE1 赤単 ○-○


赤単相手に先手が確定しているのは心強い。
メインからの《過酷な指導者》《暴れまわるフェロキドン》等ティムールをメタってる感が強かった。

G1 先手の利を活かして《検閲》と《本質の散乱》二枚で序盤を徹底的にパーミでやりすごす。相手の後手1T目の動きがなかったのも大きい。
なかなか副陽を引き込めず、《天才の片鱗》でのドローが土地2枚で弱かったこともあり、チャンドラ出してアクション数増やしなんとかクロックを捌きにかかるが《地ゆすりのケンラ》を除去するかどうかでまごついてる間にライフがやや危なくなり始める。
切羽詰ったところにチャンドラから副陽がめくれてなんとか勝ち。

G2 カウンター多めで、《残骸の漂着》あるからしぶしぶキープみたいなハンドだったが、やはり相手の1T目の動きがなく後手のドローが《領事の権限》でラッキー。がっつり減速してもらってる間に《天才の片鱗》から副陽二枚握って勝ち。


SE2 ナヤ副陽 ○-○

明らかにこっち有利なマッチアップだし俺は権利さえもらえるならよかったので一応スプリットをもちかけるものの、やるということで。

G1 先手なので、土地七枚置いて副陽。相手も返しに副陽。俺も返しに副陽二枚目で勝ち。
隣で見てたハマダさんが失笑するレベルのクソゲー。

G2 土地が五枚で詰まるが、チャンドラで加速して副陽。アズカンタとサイクリングで掘り進めて勝ち。

【結果】
優勝

というわけで一応全ストにて優勝。
大会規模的にとても威張れた成績じゃあないが、まあ勝ちは勝ちということで。

本戦もがんばるます。
そんな感じで。
第4回 pauper デッキ・ピックアップ『黒単信心』
 pauperはいいぞ。 


第6回コウノトリ杯は台風の中に関わらず多くのクレイジーが自分のデッキで参加していましたね。どういう神経してるんでしょうか???
というわけで今回もやっていきます、デッキピックアップです。

今回の優勝デッキは期待の新人(?)、クスモトさんの操る「黒単信心」!
テーロスブロック参入以降、非常に安定感のあるデッキとしてメタに定着しているこのデッキ、早速今回のリストを見ていきましょう。

【クリーチャー 18】
4:クォムバッジの魔女
4:騒がしいネズミ
4:ファイレクシアの憤怒鬼
1:墓所のネズミ
4:アスフォデルの灰色商人
1:グルマグのアンコウ

【呪文 20】
2:発掘
2:強迫
2:見栄え損ない
1:死の重み
4:血の署名
2:ゲスの評決
2:チェイナーの布告
1:Oubliette
4:堕落の触手

【土地 22】
3:やせた原野
19:沼

【サイドボード 15】
1:Order of the Ebon Hand
3:黒薔薇の棘
3:大牙の衆の忍び
2:フェアリーの忌み者
1:強迫
1:残響する衰微
2:押し寄せる砂
2:エヴィンカーの正義



●『黒単信心』はどんなデッキ?

単色であることを活かし、色拘束の強い大量の除去スペルで相手を妨害、フィニッシャーとして《アスフォデルの灰色商人》によるライフドレインを構えた、低速気味のビート・コントロールデッキです。
単色構成故の色事故リスクの少なさ、フィニッシュの安定感含め総合的によく「丸い」と称されることの多いデッキであり、特にビートダウンデッキに対する強さがずば抜けています。
今回のコウノトリ杯でも、環境のビートダウン代表格である「緑単ストンピィ」やその他ビート色の強いアーキタイプが多かったため、それらに対して非常に有利に立ち回れるデッキだったといえるでしょう。

Gray Merchant of Asphodel / アスフォデルの灰色商人 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
アスフォデルの灰色商人が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失う。Xは、あなたの黒への信心に等しい。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。(あなたの黒への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(黒)の数に等しい。)
2/4


《アスフォデルの灰色商人》は、自軍の黒マナシンボルの数を参照したライフドレインを行います。後述する色拘束の強いクリーチャー達を並べての妨害やアドバンテージの獲得がそのままフィニッシュ力の増強につながっているためデッキの動きに一貫性を持たせやすく、これが安定感が高いといわれる所以でもあります。


●注目のカード

さて、ここまではフィニッシュについて散々取り上げましたので以下からはその脇を固めるカードについてご紹介しましょう。


Cuombajj Witches / クォムバッジの魔女 (黒)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。クォムバッジの魔女はそれに1点のダメージを与える。対戦相手1人が選んだクリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。クォムバッジの魔女はそれに1点のダメージを与える。
1/3


射撃クリーチャー、いわゆる「ティム」の一種ですが黒らしく1点飛ばすと相手から1点跳ね返されるデメリットがついています。
タフネス1のクリーチャーに睨みを利かることのできる強力なシステムクリーチャーですが2マナと非常に軽量であり、更に色拘束が強いことがこのデッキではメリットとなりうることからpauperの黒単では非常にポピュラーなカードです。
特にタフネス1を多用するクロック・パーミッションやトークンデッキに対して効果的であり、まさにpauperならではの一枚といえるでしょう。


また、《騒がしいネズミ》はpauperのフォーマット成立当初から黒単の一翼を担ってきた古株にしていぶし銀筆頭です。



Chittering Rats / 騒がしいネズミ (1)(黒)(黒)
クリーチャー — ネズミ(Rat)
騒がしいネズミが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札のカードを1枚、自分のライブラリーの一番上に置く。
2/2


3~4T目の相手のドローを遅らせることによるテンポの獲得と、黒らしくないいやらしさを持つクリーチャーであり、まさに使われてわかる「ウザい」カード。
特に他の手札破壊と併用することで高い効果を発揮し、相手の選択肢を狭めつつ更にその色拘束でアスフォデルの信心カウントも稼ぐまさに理想的な中盤のつなぎ役です。
これを連打された日には台パンもの。


また「pauperならでは」、というところに関連するなら外せないのはやはり《Oubliette》ですね。

Oubliette (1)(黒)(黒)
エンチャント
Oublietteが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それとそれにつけられているすべてのオーラ(Aura)を追放する。そのクリーチャーの上に置かれているカウンターの種類と数を記録する。
Oublietteが戦場を離れたとき、その前者の追放されたカードをオーナーのコントロール下で、タップ状態かつ記録された種類と数のカウンターが置かれた状態で戦場に戻す。そうした場合、その他の追放されたカードをオーナーのコントロール下でそのパーマネントにつけられた状態で戦場に戻す。




古くはアラビアン・ナイト初出のカードであり、MOでの「Masters Edition」にコモンとして収録されているため使用可能というすさまじいニッチカードですが、その効果は驚くべきことに黒い《忘却の輪》。
現在の一時的に追放する白のカードとは異なる点としては、オーラごと追放することができるところ。これにより《怨恨》のようなエターナルエンチャントをまとめて処理できることが可能であり、そのあたりのかみ合いも評価されるポイントの一つでしょう。もちろんエンチャントとして戦場に残り、信心カウントを稼ぐところも見逃せませんね。

なお、「現在まともに購入すると高いコモン」の筆頭としても有名なカードです。気になる人は値段を調べてみましょう。



サイドボードでの注目ポイントは《黒薔薇の棘》ですね。

Thorn of the Black Rose / 黒薔薇の棘 (3)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)
接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。)
黒薔薇の棘が戦場に出たとき、あなたが統治者になる。
1/3


コンスピ2で登場以来、《宮殿の歩哨》等一部の「統治者」能力もちクリーチャーが低速のデッキで結果を残していますが、この《黒薔薇の棘》も研究中の1枚。
統治者能力自体、低速の除去コントロールに強くかみ合っていることは周知の事実ですが、アドバンテージ源に乏しい黒単にとっては同型戦などにおいて頼もしいサイドボードとなりえそうです。


●このデッキの強み/弱み

まとめると、この『黒単信心』というデッキは・・・

【長所】
・除去が多い上に強力なライフドレインカードをメインから有するため、多くのビートダウンデッキに対して有利です。ライフレースをひっくり返し易く、限られたクロックを捌くことも難しくないためクロックパーミッションなどに対しても有利に立ち回れることが多いです。
・単色構成故に色事故とは無縁であり、パーマネントを並べることがそのまま勝利への近道であるため安定感が高く扱い易さも魅力です。


【短所】
・アドバンテージの獲得方法に乏しく、また基本的に1対多数交換をすることができないためフィニッシュに至るまでにやや息切れしがちです。
・黒単色ゆえ、アーティファクト・エンチャント双方に対処手段が存在しません。それらを軸にしたデッキを苦手とします。
・クリーチャー除去でのマウントを前提とした部分が大きく、また生物の展開速度に難があるため青系の重コントロールデッキやウルザトロンなど生物の採用枚数が少なくかつカードアドバンテージの獲得に長けたデッキも苦手とします。

デッキピックアップ、いかがでしたでしょうか。
皆さんからの意見・質問も募集しております。
次回のピックアップデッキとなれる新たなデッキを目指し、みんなもコウノトリ杯に参加しよう!!!


pauperはいいぞ(定期)
第6回コウノトリ杯は参加者10名と、台風の最中多くのpauperジャンキー達にお集まりいただきました。
今回の優勝はクスモトさんでした、やはり初参加の方が優勝しやすいようです。
なんでかな?
今回はレンタルデッキの使用者がゼロでした。レンタルデッキも逐次アップデートしていきたいですね。



【デッキ分布】
緑単ストンピィ 2
白単ストンピィ
赤単バーン
青単フェアリー
黒単信心
スゥルタイ探査
カウブレード
ミラディン人のスパイコンボ
ディンローヴァトロン

優勝:黒単信心(クスモトさん)
準優勝:カウブレード(ジェスカイサカイ)


次回のコウノトリ杯は11月19日を予定しています。
次回も皆様の参加をお待ちしています。 

 ジェスカイサカイは激怒した。必ず、PPTQなりFainls予選なり大きな大会に出なければならぬと決意した。ジェスカイサカイには常識など通じぬ。ジェスカイサカイは、モチベあるMTGプレーヤーである。デッキを組み、脳内で一人回しを重ね、週休二日をフルに使ってマジックを楽しんで暮らしてきた。けれども周りが楽しそうに遠征するのに自分だけが休日出勤する理不尽に対しては、人一倍に敏感どころではすまない憤怒の有様であった。


他が楽しそうなのに俺だけ楽しめないのはゆるせーん!!!!

というわけで10/28(土)はカードストライクのFinas予選に行くよ。
翌日10/29(日)はばぶるすのPPTQにいくよ。どっちもスタンダードだよ。
来月は有給とろう。
参加してきました。
昨日の下当たりがあれであれだったので、テンション激萎え丸。
デッキにも自信がないし、わしはこんなところへきとぅなかった・・・・。
それでもきちんと五回戦やるのがMTGジャンキー。


【使用デッキ】


スゥルタイエネルギー

【土地 21】
花盛りの湿地 4
植物の聖域 4
霊気拠点 4
森 4
沼 2
島 1
異臭の池 1
屑肉あさりの地 1

【生物 28】
歩行バリスタ 4
光袖会の収集者 4
牙長獣の仔 4
巻きつき蛇 4
ならず者の精製屋 4
ピーマの改革派、リシュカー 2
不屈の神ロナス 1
人質取り 2
新緑の機械巨人 2
スカラベの神 1

【スペル 11】
霊気との調和 4
致命的な一押し 4
呪文貫き 2
霊気圏の収集艇 1

【サイドボード 15】
強迫 3
失われた遺産 1
豪華の王、ゴンティ 2
貪る死肉あさり 3
否認 2
本質の散乱 1
慮外な押収 1
川の叱責 1
秘宝探求者、ヴラスカ 1

【解説】
SCGで優勝以後、目立った活躍のないスゥルタイエネルギー。
パーツはそろってたので、サイドとスカラベ神買い足すだけで組めそうだったからという理由で組んで以来、まともなデッキこれしかねえ状態になったため今回はこれに。

既存のレシピからの変更点についてぽつぽつと。

・≪人質取り≫の採用枚数について
大体どのレシピも4だが、今回は2。
除去が薄いデッキなので、正直この枠4にしないときつい部分があるのだがいかんせんこいつを守る動きは大体の場合強くないというのが回してみた感想。捕まえている間はブロックすらできないので、棒立ちで1ターン回すハメになりがち。ティムール相手だと火力やドラゴン等裏目が激しく特にリスキーな運用になる。
一応補足しておくと、相手の生物きちんと唱えられればそれはまあもちろん強い。先手で顕著な傾向で、牙長の攻撃を通すための除去として使うシーン多々。

というわけで、デッキの方向性をある程度サイズで押し切る方向性へシフト。脳筋ともいう。
所謂「調和→牙長獣」ラインでのブン回りはティムールと同じだが、≪巻きつき蛇≫の存在は明確な差別化点なので。


・≪新緑の機械巨人≫について
個人的な必須枠。黒緑といえばやっぱりこれだと思う。
≪削剥≫という明確な弱点があるとはいえ、さすがに蛇と一緒に出したりリシュカーの加速から出すととんでもない化け物。一瞬でダメージレースを逆転させたり、速攻性があるのでコントロール相手にも結構頼もしい。
自身のトランプルもティムール戦では≪つむじ風の巨匠≫で粘られるルートを潰せてGOOD。

とはいえ、≪削剥≫怖くて自身に積極的にカウンターに載せられないのがやっぱり足を引っ張っている場面があることは否定できない。


・≪顕在的防御≫ではなく≪呪文貫き≫
前述通り、今回はあまり≪人質取り≫を守ることを重視していないのでここを除去にするか・・・と思っていたのだがやっぱり除去の選択肢が乏しすぎた。
色々悩んだものの、テンポっぽい動きを補助できてマナカーブを阻害せず、コントロールに申し訳程度の耐性をつける意味でピアスに。効果的な場面は限られる。
多少重くても≪ヴラスカの侮辱≫あたりは試してもよかったかな、とは思いつつ。


だいたいそんな感じ。
ええい、たまにはビート使ってもええやろ。

というわけで参加者29名(!?)のスイス5回戦+SE3回戦!
張り切って行ってみよう。


【戦績】

R1 ティムール恐竜 ○-×-×

宮崎勢の方、鹿児島のPPTQでも当たった。
≪切り裂き顎の猛竜≫の入ったサイズ重視型のティムールに、世界選手権で話題の≪本質の散乱≫採用形。

G1は二匹並んだ蛇が除去されなくてむちゃくちゃした。
G2はお互いマナスクして相手が先に土地引いて≪慮外な押収≫からGG。
G3はこっちだけマナスク。リシュカーで大きくした≪霊気圏の収集艇≫を押収されて負け。うーん。


R2 白単トークン(いーさん) ×-○-○

ティムールを殺しに来たいーさんの意欲作。
勝ち筋はトークンのほかにも副陽があるなど。

G1 消耗戦の末、≪宝物の地図≫からラスゴ探されて負け。
G2 こっちがブン。ラスゴ以外では勝ちの盤面で引かれず勝ち。
G3 こっちがマナスク。≪小物造りの達人≫から徐々に押され始めたところに、リシュカー経由で強引に加速して≪川の叱責≫をぶち込んで捲る。

R3 ティムールエネルギー(クスモトさん) ×-×


G1はお互いちまちまとしか生物を展開できず、最後は壮絶なトップ勝負に。
≪不屈の神、ロナス≫→≪新緑の機械巨人≫に対し≪反逆の先導者、チャンドラ≫→≪つむじ風の巨匠≫と完全に対応されて負け。

G2はマナスクからの土地引きおじさんで負け。G1との落差たるや。


R4 グリクシスコントロール(ヒラタくん) ×-○-○


どうもコントロールが好きらしい。初心者には茨の道だなぁ。
コントロールの基本は「死んで覚えろ」

G1 ピン除去めっちゃ引かれて負け。まあメインはさすがにきついか。
G2 生物出す順番を調節し、≪光袖会の収集者≫からじわじわ攻めるプラン。
まあ引き増ししたのは大体土地だったんだが、うまいこと除去をカウンターで弾けて緑巨人までたどり着き勝ち。
G3 黒マナでないキープでマナスク。・・・だったのだがそんなもん関係あるかとばかりに≪牙長獣の仔≫を四枚引いて全部出す。土地が詰まってそうだったので、≪アズカンタの探索≫の変身条件を≪屑肉あさりの地≫で妨害してとどめ。土地三枚でもなんとかなるもんだ。


R5 赤単(カズさん) ○-○

ドロップしたい感もあったのだが、上の当たり方次第でわんちゃんできてしまうのでまあしゃーなく。

G1 調和+牙長×2+プッシュで黄金キープ。二体目の牙長を育ててるところにロナスが駆けつけ盤面びた止まり。成長しきった牙長にトランプル付与して勝ち。
緑って感じ。
G2 やはり牙長キープ。次々と繰り出される≪過酷な指導者≫にバリスタも牙長もとまってしまい、最終的に4体並んでなんか起動すれば8点もらうとんでもない盤面に。でも≪貪る死肉あさり≫は幸いなことに誘発型能力、連打して勝ち。


3-2の12位で予選終了の巻。
色々と残念。

スゥルタイというデッキ、やはり≪栄光をもたらすもの≫に弱すぎるのが致命的。
これ、≪人質取り≫より蛇をきちんと守るゲームするしかないわけか。
大会に持ち込んでティムールへの勝ち筋の薄さを実感、多分これしばらく使いません。
そんな感じで調整不足の大会結果となりました。

次回のジェスカイをお楽しみに。

ジェスカイサカイ、一没に死す。(ネタバレ)


そんなこんなで例によっておいちゃんさんにヴォルカを集って参加してきました。(ほんとすみません毎度)

外国人戦力も投入されえらいこっちゃ状態の別府店。
レシピは載せてもらってるので割愛、変更点はURN君激熱推しのケラノス神を採用したくらいかな。

てなわけで参加者20名のスイス5回戦+SE3回戦。
張り切って行ってみよう。


R1 オムニテル(ヒラノさん) ×-○-○

後で聞いたところヒラノさん的には「勝てねえ・・・」みたいなこと考えてたらしいけど、俺もオムニはびくびくしながらカウンター撃つはめになるから結構嫌なんだ。

G1 後手スタート。ピアス・willの初手にブレストからカンスぺを引き込むほぼ完ぺきなハンド。欲張って相手の≪思案≫にピアス当てたのがミスだったかな。
ショーテル&will&ピアスと持たれててこっちのカウンター2連を乗り越えられて負け。

G2 ≪狼狽の嵐≫キープ。ヒラノさんの3t目、≪思案≫を撃つ前にわざわざ≪古えの墳墓≫を置いたので(これは母聖樹握ってるやつか?)となんとなく思い不毛を温存してきっちり割る。≪直観≫を通してエムラ握られるも、そもそも竿をもっていなかったらしくマナフラして勝ち。

G3 カウンターなしのドロースペルと≪封じ込める僧侶≫キープ。
ヒラノさんは初手≪定業≫から≪防御の光網≫を置く立ち上がり。
しかし、そのグリッドのおかげで僧侶が通るという謎の噛み合いが発生しそのまま石鍛冶出して勝ち。


R2 エウレカテル ○-○

ロマンデッキとは聞いてたけど、まさか本当に使ってる人いるとは思わなかった。

G1 トロピーからドロー連打で(なんだ?感染か?)と思ったら突然ショーテル飛んできて「???」状態。一応カウンターするもwill切られて通り、≪全知≫からブレストで大体負け・・・と思ったらお相手がブレスト処理中に4枚目を見てしまってシャッフルして引き直しに。引きなおすとなんとシャッフル手段がなくドローロック。固まってる間に剣持った石鍛冶が殴ってなぜか勝った。

G2 トロピー大量に並べてたのと、「母聖樹二枚引いた・・・」とかぼやいてたので月を入れてみたら引けたので置いた。勝った。


R3 青白 ○-○

えーとノーコメントで。
どうもメンツがガチすぎて、ガヴィンとか見ててカジュアルレガシーっていう考え方の欠如を思い知らされましたかね。
ちなみに下当たり1回目です(重要)



R4 ANT(アベさん) ×-×

下当たり二回目。
まあこれくらいはありうるか・・・とこの時は思ってました。

G1は思案・ブレストしてもカウンター見えず負け。
G2は後手1キルで負け。ギタ調はレガシーでも禁止しよう。


R5 赤黒リアニ(クドウさん) ×-○-×

下当たり三回目。
さすがに無言になった。

G1willを握れない系男子。
G2 ワンマリガンのwillキープ。釣竿を弾いてサージカルで妨害し、ジェイス石鍛冶でひぃひぃ言いながら勝ち。
G3 土地なし、willとサージカルキープ。後手ドローで土地ひいたとこまではトップ強かったけど、相手も強くて竿の3本目をトップされ≪狂気の種夫≫で負け。


予選3-2のオポで8位抜け。
もはや萎えるどころの騒ぎではなく、抜けてもうれしくないと思った。
俺の3連勝なんだったんだよ。


【SE】

SE1 ANT ×-×

G1 順当に負け。かなり固めてカウンター握らないとさすがに。
G2 アベさんドブンハンド。レガシーって感じ。



最終成績は7位でした。
商品券貰って終わり。
レポるほどに蘇る萎え。
マジック楽しくない。

チクショー!
大分のリアルパウパー大会こと、「コウノトリ杯」の第6回告知です。

大会名に特に他意はありません。(棒)
RPG杯に代わるpauperを楽しむ場、また大分のMTGプレイヤー交流の場として大会を続けていきたいので、前回同様多数の皆様のご参加をお待ちしています。
RPG杯同様、レンタルデッキ貸出も引き続き行いますのでデッキを持っていない方や初心者さんも振るってご参加ください。

※今回も出場デッキのうち、非レンタルデッキを持参された方の中から主催の独断と偏見でチョイスする「デッキピックアップ」と称しまして、ちょっとした解説記事を作る予定です。
レンタルデッキに満足できない方は是非オリジナルデッキをご持参のうえ奮ってご参加ください。


以下大会の詳細です。

【イベント名】コウノトリ杯

【場所】レアルトマト大分中央店

【日時】2017年10月22日(日)

【フォーマット】pauper(非公認)

【スケジュール】
10:30~11:00 受付
11:15~ 一回戦開始

【試合形式】スイスドロー 4~6回戦 (制限時間 50分)

【参加費】500円

【賞品】
<優勝者>
・エターナルマスターズ×3パック 
・店頭のMTGブースターからお好きな1パック
・スタンダードショウダウンパック×1

<準優勝者>
・エターナルマスターズ×1パック
・店頭のお好きなMTGブースターからお好きな1パック
・スタンダードショウダウンパック×1


※現在確定している賞品のみ明記しておりますので、今後賞品が増える可能性があります。

【注意事項など】
・カードプールはMOでの最新のものに準拠します。
・フリーのジャッジがいません。問題発生時には対応しますので、ご理解よろしくお願いします。
・カードは新旧混ざると判別可能ですので、不透明スリーブをご使用ください。
・判別可能なスリーブやカードに関しては、比較的厳しい対応を行います。予め判別ができない状態で臨まれるようお願いします。
・本大会はみんなでMTGを楽しむためのものです。イカサマ等に対しては厳しい対応を致します。
・筆記用具は必須です。各自で準備して下さい。
・会場内は禁煙です。喫煙される方は、指定の場所での喫煙をお願いします。
・貴重品の管理は自己責任でお願いします。
・慣れない大会主催ですので何かと不備があるかと思います。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。
真面目な文章を書くと疲れる(仕事中)

てなわけで開催してきましたし参加もしてきました九レガトライアル。


~開催の経緯~
ランテスさん「10/9休みになった!レガシーorヴィンテの大会isどこ!?」

               ↓
              
俺「大会がない?よろしいならば企画しよう」

               ↓

もふさん「ついでに九レガトライアルにしときますか」

               ↓

俺「やるしかねえ」


大体こんな感じで始まりました。
あ、なんか「○○やりたい!」って声もらえれば基本どっかにねじ込む形で企画はしますのでどんどん言ってもらえればと思います。

そんな感じで当日はヴォルカを借りて主催しつつ参戦。
主催っていってもほぼおいちゃんさんがやってくれてたけど()
本当助かりますありがとうございます、やっぱレベルジャッジは違うね!!!


【使用デッキ】
ジェスカイ石鍛冶

いつものやつ。ジェスカイにするとなぜか青白のときよりスムーズに回る気がする。やはりジェスカイは狡猾。
ちょっとサイドいじりました。


【11 クリーチャー】

4石鍛冶の神秘家

3真の名の宿敵

3瞬唱の魔道士

1ヴェンディリオン三人衆


【27 呪文】

4剣を鍬に

4意志の力

4渦まく知識

3思案

2呪文貫き

2対抗呪文

2稲妻

2精神を刻む者、ジェイス

1削剥

1梅澤の十手

1殴打頭蓋

1火と氷の剣



【22 土地】

4沸騰する小湖

4溢れかえる岸辺

3Tundra

2Volcanic Island

2不毛の大地

2島

2平地

1カラカス

1乾燥台地

1山


【15 サイドボード】

2エーテル宣誓会の法学者

2外科的摘出

2封じ込める僧侶

1摩耗 // 損耗

2狼狽の嵐

2紅蓮破

2血染めの月

1ゼンディカーの同盟者、ギデオン

1真髄の針




【戦績】
そんなこんなで参加者16名のスイス5回戦+SE2回戦。
張り切って行ってみよう。


R1 黒単吸血鬼(O村さん) ○-○

まさかの黒単アグロ。イクサランにて登場の新1マナ吸血鬼≪敵意ある征服者≫を「歴代の1マナ吸血鬼でもかなり強い」と評していたが、果たして。

G1 1マナ吸血鬼が並んだ末に≪吸血鬼の夜侯≫でてきて、さらにはセラピーでソープロ落とされて10点パンチを貰う。「こいつはやべえーっ」ってなったけど返しでソープロトップして、石鍛冶バターで勝ち。
G2 O村さんワンマリからマナフラ。石鍛冶の返しにまた夜侯でてきたけど今度はトップが沼で殴れず。≪稲妻≫で焼いたらぼそっと「旧ZENの時もよくこんな盤面だったな・・・」と遠い目で仰いました。後はバターが殴って勝ち。

R2 4c続唱(おいちゃんさん) ○-○

アドアドしいデッキ。マジックが楽しそう。

G1 サイズ小さいうちからタルモ連打プランだったので、こちらはブレストからソープロをハンドに溜め込みつつ。除去とカウンター小出しにしてライフ管理。瞬唱からのソープロで二体目のタルモ除去るプランがはじかれたので、ネメシス出してにらみ合いに。最後はジェイスで勝ち。

G2 月でGG。


R3 グリクシスデルバー(URN君) ○-×-○

デルバー系は実はあんまり対戦経験がない。

G1 出てくる生物徹底的に除去してネメシス+剣で勝ち。
G2 ワンマリから普通に虫に殴り殺された。
G3 死儀礼2体並んでたけど土地引いてなさそうだったので月。トップから除去が次々でてきて勝ち。

R4 ANT(ymdさん) ID

俺「ANTとはやりたくないのでIDでお願いします」
ymdさん「メイン相性よさそうだし、君には決勝のこっててほしいね。IDしようか」

まさかのフラグ。

R5 4cレオヴォルド(ランテスさん) ×-×

マッチアップキツゥイ!!!
コラコマ・ヒム・ヴェリアナ諸々で勝ち筋が潰されやすい。

G1 ワンマリ。ヒム→ヒム→レオヴォルドで大体GG
G2 ワンマリ。ヒム→ヒム→ジェイス&ヴェリアナでGG

このマッチアップどうにかするサイドがほしい・・。


予選は3-1-1、オポ差でほかの10p組に勝り4位に滑り込み。
うかつな言霊は死につながる模様。


SE1 グリクシスデルバー(URN君) ×-×

G1 死儀礼に除去連打しつつ、メインでブレストしてたらカンスぺ構えられなくてネメシスだされ無事死亡。
G2 ワンマリガン。ヤンパイをどうにか除去しきったらネメシスで負け。


というわけでいつもの一没。
賞品にショウダウンパックをもらいました。
上位卓がフェアデッキだらけなのが印象的。
大分にもコンボは一定数いるイメージだったけどな。

九レガもできれば出たいなあ、そんな感じで。
先日は皆様お疲れ様でした。
色々と突発的な大会になってしましましたが、多くの方にお集まりいただきありがたい限りでした。

参加者は全16名、予選スイスラウンド5回戦+ベスト4によるSEにて大会を実施しました。

【デッキ分布】
4c Leovold 2
WU Miracle  2
SnT 2
ANT 2
Lands 
Grixis Delver
Jeskai Blade
Merfolk
4c Cascade
BR Reanimater
Mono-Black Vampire



優勝:ショウノさん
準優勝:URNさん

となっています。優勝されたショウノさんには本戦での1byeが与えられます、上位入賞された方々おめでとうございます。
次回の大分での九レガトライアルは10/14(土)レアルトマト別府店にて行われます。
詳細は下記URLよりご確認ください。

 http://automaticnoise.diarynote.jp/201709132132544975/ 


参加者の皆様はお疲れ様でした。
また、会場と商品を提供頂いたカードプレイス2号店様にもこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

わざわざ「戯言」とかいうどうでもよさそうなカテゴリを作って実際どうでもいい記事を書く。
いやね、twitterに書くと長くなりそうだけど中途半端に発信したいな~とか思うこともあるわけですよ。
今回の記事はほんとどうでもいいんだけどね。
要はpauperやりたいってだけの記事だからね。


①ピックアップ記事書くのが楽しい

昔はふざけて「wikipediaめいた文章書くのが特技」とかエントリーシートに書いたこともあったけど、とりあえず解説・説明大好きおじさんなのでピックアップ記事書くのがひたすら楽しい。解説の内容が間違ってたら普通に指摘してください。

あの記事で俺の解説欲求を満たすためだけにコウノトリ杯を月2回にしてもいい勢い。
でも多分そこまでpauperにモチベある変態は大分でも限られているので没案というかさすがに自重。スタンやれ。

初心者向け記事として書いてるつもりだけど、初心者ちゃんとついてこれてる?


②目指せ九州pauper選手権

pauperのでかい大会がやりたいんだよ(切実)

この間、福岡晴れる屋で「pauper交流会」とか怪しげなやつやってたじゃないですか。あそこらへんで細々pauperやってそうな人らとどうにかしてコンタクトとれねぇかなぁ~と現在画策中。どんくらいの規模なのかもわからんが。
ラストサンに出たかった、ってのは実はそういう目的もあったりしたからです。
なんにせよファッキン台風。

pauperの非公式大会で大規模なの開いたら公認フォーマットになったりしない?
しないか・・・。


③今後の大分のMTGについて

ちょっといろいろ動きがでてきたのと、俺が抱えている案件とか周りからの要望が複数でてきているのでちょい整理したい。
個々のプレイヤー・店舗が抱える事情とかの問題もあるし、極力みんな幸せにMTGできる環境作りのためにこのあたり把握しておきたいんだよね。
以下雑にメモ。

・中央店について
毎週日曜日MTGできる環境としては今のところ最良なものになったと考えている。
交流杯はフォーマットを固定していないのが強みで、急なイベントや突発的な流行に合わせることができるようにしたのは正解だった。
ありがたいことに毎週安定して二ケタの人数でマジックができているので、まさに「栄えている」状態。

ただし、しょっちゅうスタンやりたい人や中央店で徐々に増えつつある初心者さん達の受け皿としては交流杯は微妙なライン。身内感が強いとの批判を受けても文句は言えないかな、と最近は思っている。俺も初心者やコミュニティ外の人間に対してここのところ雑になってるかなーという自覚もある。ここらへんは今後改善すべき点として。
カプレ二号店とのすみわけ(?)は現状ではそこまで考えなくてもいいのかなーと。


・別府店について
個人的には結構フットワーク軽めに動いてるつもりだけど、やっぱり別府店は明らかに行く頻度は他の店より低くなるから現状を把握できてなくて申し訳ないなーというのが第一。店行くたびに新顔がいるような気がするし、レガシーやる店としての地位を確立しつつあるしね。
各店舗とはちゃんと連携とっていきたい反面、やっぱり自分が足を運ぶ頻度が低い店に関してやいのやいのいうのもおせっかいだし・・・。
このあいだJrさん一行と話した時にもその辺考えてて極力お手伝いしたいんだけど、メンツ把握しきれてないのもあってうかつに口出すのもなあって感じ。

実際どういうフォーマットやりたい人がいるのかとか、ほかのカードゲームも掛け持ちしてる人とか、今後のMTGとの付き合い方考えてる人とか、わざわざ遠出してまで大分まで来てくれてるモチベのある人とか、個々の事情についてもある程度把握していくところからはじめようかな。
ここらへん、ヒラノさんやJrさんとまたやりとりしていこうと思います。


・モダンについて
今のところ、O村さん達が動いてくれているようなので静観中。
現状、大分のモダン需要が謎な部分もあるんだけど後々受け皿として必要になってくるのはほぼ間違いない。
レガシーほどじゃないにしても「手を出しにくい」と思ってる層をどう引き込むかなんですかね、大分でMTG栄えるタイミングでタルキールブロック落ちてたのが最大の向かい風。
この辺も追々かな・・・。


・リミテッドについて
いまだに敬遠してる人のが多いって現状だよね、特にドラフト。
シールドはまあ、プレリとかマジックリーグがあるとはいえだいぶ怪しい。
ドラフトは目立った競技イベントが少ないから、どうしても練習する意欲に欠けるし何より「経験者に勝てない」「順位取りシステムが嫌」っていう気持ちに関しては割とよくわかるんだよね。ここら辺のイメージは払拭していかないといけないかな。OCCが開催されるようになったから、個人的にもガンガン8ドラはやっていきたい。

イメージアップのためにも棚上げになってた「さっしー先生のドラフト講座」をどこかの枠に組み込もうと思いつつはやひと月・・・このあたりはまたさっしーさんと相談しないとだね。
言いだしっぺなので完遂はします。


・遠征について
いや、ほんと度々勝手に交流杯放り出して遠征にでかけてすいません。
でも僕も一応現役やる気勢プレイヤーなので、PPTQのシーズンとかGPみたいな大きな大会に関してはここらへんどうしても許してほしい。さすがにコウノトリ杯とか月例の大会についてはきちんとやるます。

あとは、遠征にいこう!ってなってるモチベあるメンツを増やすことだね。
徐々に若い連中を引っ張っていこうとは思ってるんだけど、なかなか日取りも合わないしまだ「でかい大会はちょっと・・・」って腰引けてる人も多いしね。
お金とかに関しては我々おっさんがどげにかするから、がんがん「行きたいです!」って言ってほしいのが本音。まあ普段店で一緒にカード遊びしてる程度のおっさんらと遠出したいか?って字面にすると空しくなるからあれだけど。


ながなが述べ立てましたが結論言いますとマジックやりたいです。
モチベが無限。時間は有限。俺は残業。
唐突ではありますが、大分レガシー主催であるもふさんを通じまして、九州レガシー選手権主催者のしるびあ様よりお話を頂き、このたび今秋開催の同大会の1byeを賭けた予選大会を開く運びとなりました。
他のトライアルが運営慣れしていらっしゃる方々ばかりの中、新参が突発的な大会を主催するというのは大変恐縮ではありますがどうぞよろしくお願いします。

九州レガシー選手権(秋)についてはこちらをどうぞ。
http://silvia.diarynote.jp/201709122029364393/


以下は大会の詳細です。

【イベント名】
九州レガシー選手権(秋) トライアル

【開催場所】
カードプレイス大分店

【日時】
2017年10月9日(月・祝)
開場10:00
受付10:15〜10:50
1回戦開始 11:00~

【フォーマット】
レガシー(公認)

【試合形式】
スイスラウンド:4-5回戦の後
上位4名or8名によるシングルエリミネーション

【定員】
24名

【参加費】
1500円

【賞品】

1位
・モダンマスターズ2017:6パック
・エターナルマスターズ:2パック
・ 九州レガシー選手権(秋)の不戦勝(1bye)


2位
・モダンマスターズ2017:3パック
・エターナルマスターズ:1パック

※参加者15名以下の場合の賞品となります。17名以上の場合は上記よりも賞品が増えます。

【注意事項】
・ジャッジ案件は運営スタッフが適宜対応します。
・カードは新旧混ざると判別可能ですので、不透明スリーブをご使用ください。
・判別可能なスリーブやカードに関しては、相応の対応を行います。予め判別ができない状態で臨まれるようお願いします。
・本大会はみんなでMTGを楽しむためのものです。イカサマ等に対してはペナルティを行います。
・筆記用具は必須です。各自で準備して下さい。
・貴重品の管理は自己責任でお願いします。
・飲食等は店舗様のルールに従ってください。
・今回は店舗開催のためプロキシの使用はできません。



また、10/14(土)にはレアルトマト別府店にて大分でのトライアル第二弾がコーノさんの主催にて開催される予定です。

Beppu Legacy Championship
http://automaticnoise.diarynote.jp/201709132132544975


そのほかの詳細や変更点についてはその都度お知らせします。
至らない点多々あるとは思いますが、ぜひ皆様の参加をよろしくお願いします。

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