反省録を書くようになってからこれで3回目、つまり地元に戻ってきてこれで4年目。僕のマジック歴も5年目に突入しようとしているわけですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。

そんなこんなでいつもの環境総括です。
スタンダードの遍歴と、自身の成績を合わせて振り返っていきます。そんな感じです。
じゃあ以下総括。



【2019.1月~4月】

1/25、ラヴニカの献身(RNA)発売。ショックランドが全種出そろい、チェックランド全10種と合わせ多色地形が晴れてすべての色で充実。近年稀にみる多色環境の到来が予期されました。

…が、その予想を裏切って活躍したのはむしろ単色デッキや2色デッキ。
単色では《舞台照らし》《実験の狂乱》《批判家刺殺》などの大幅強化を果たした赤単を筆頭に、昨今のスタンでは珍しいくらいに一点突破型クロックパーミッションとして頭角を現した青単に至ってはプロツアー優勝を成し遂げました。
むしろ、3色のマナ基盤が整いいよいよ最高のカードパワーを不足なく発揮できると睨まれていたエスパーコントロールは、これら単色デッキとの相性が悪くtier2に甘んじました。
ミッドレンジとしては唯一、ともいっていいかもしれない活躍を見せたのがGRN期のゴルガリ探検に青をタッチしたスゥルタイ探検。「メインはほぼすべてのデッキに不利だが、サイド後はほぼすべてに有利」というよくわからない評価でもって環境に生き残りました。 後に環境屈指のパワーカードとして名を馳せる、《ハイドロイド混成体》の活躍はここが最初。

2色デッキとしては「なんで刷った?」とスポイラー公開当初から注目が集まっていた《荒野の再生》により非常に使いやすくなった《運命のきずな》デッキことターボネクサスが台頭。
そしてそれら単色デッキに強く出ることができ、ネクサスのキラーカード《燃えがら蔦》を擁することもあって環境的な優位を得たグルール戦士が環境最後の国内グランプリ優勝を果たす形で幕を閉じます。

【自身の戦績】
RNA発売当初は、「最強」の呼び声が高かったエスパーコンを作ってはみたものの、フィニッシャー不足な都合上冗長で回しててあんまりおもしろくなく、すぐに飽きてしまいあまり回さずに終わった。スタンに限って言えばクロックパーミ的な側面が強いわりにワンパンの威力が高くて楽しいイゼットドレイクを回していることが多かった。
というより、この時期は4月のMF横浜に向けたモダンの調整に忙しくしており九州~中国地方各地でモダンの大会を求めて遠征を繰り返す日々を送っていたのである。使用デッキはバントスピリット、小規模大会での調整が続いた故参考になったとはいいがたいが感触自体は良好だった…結局仕事の都合で本戦の参加は見送るハメになったわけだが。




【2019.5月~7月前半】
平成が終わり、令和のMTGへ。
36枚という膨大な数に加え、新たに常在型能力を持たせることで旧来カードとの差別化を図ったPW達を収録した脅威のクソセットことラヴニカ三部作最終章「灯争大戦(WAR)」が5/3に発売。
《時を解す者、テフェリー》《覆いを割く者、ナーセット》《大いなる創造者、カーン》など各環境に非常に大きな衝撃を与えたPWはもちろんのこと、《世界を揺るがす者、ニッサ》を筆頭にスタンダードでも様々なPW達が環境を埋め尽くします。
環境そのものは非常に混沌としており、多様なアーキタイプが入り乱れました。
一般に環境後期で勝ち組とされるのは先述したニッサを擁するシミックカラーのランプデッキで、俗にシミックシーフと呼ばれる《ハイドロイド混成体》や《集団強制》をフィニッシュに据えたデッキ。
逆に環境初期から生き残ったのは《ケイヤの誓い》と《時を解す者、テフェリー》の加入で大幅強化を果たしたミッドレンジ、エスパーヒーローでした。特に多量のPWを投入し、《戦慄衆の復活》による大量アドバンテージを狙うフレンズ的側面をもったタイプはエスパースーパーヒーローとも呼ばれ、なんだかんだで環境後期まで生き残り続けました。

スタンダード以外の話が出たのでついでに言えば、「来なくてよかった夜明け」として囁かれのちに各フォーマットで禁止カードを連発することとなるエキスパンション「モダンホライゾン(MH1)」も6/14に発売。ここでは多くを語りませんが、ここから年末に至るまでMTG界全体で不穏な空気に包まれることになるなんて思いもしませんでしたね。


【自身の成績】
環境始まって早々に行われた、九レガこと「九州レガシー選手権2019春」にて優勝を果たす。優勝賞品の《Underground Sea》を元手にノートPCを購入しついにアリーナを導入、念願のデジタル練習環境を手に入れる。
アリーナ自体も導入初週からぶっ通しでやりこみ続け、早々にミシックに到達するなど順調なシーズンの幕開け…と思っていたのだが。

6月に入り、テフェリー&ニッサを始めとした「PWマウントとったれい」環境が定着し、特にカウンターのようなインスタントスピードの妨害手段が機能不全を起こし始める時代に突入した途端に絶不調に陥る。基本的にデッキパワーが高く安定した成績を残しているエスパーヒーローを中心に回していたのがこれがまあ恐ろしく勝てない。「大分のツェズゲラ」ことハマダさんに心配されるほどの不調具合だったいえばその酷さおわかりいただけるだろうか。
結局WAR環境の終盤に至っても光明さすことなく、真の地獄ことM20~ELD環境へ。スタンダードは危険な領域に突入する・・・!



【2019.7月後半~9月】
「CORESET2020」、もとい「基本セット2020」発売。
「あえてカードパワーを高く設定した」と事前に明言されただけあり、特にリミテッド視点ではコモンからパワーカード飛び交う環境として話題になりました。

構築としては後に禁止カード指定を受ける強力な土地《死者の原野》、コントロールデッキの存在を環境から締め出すことになる超強力色対策カード《夏の帳》、そして環境終盤特に日本選手権で大暴れした4Cケシスのキーカード《隠された手、ケシス》など今思えば(シナジー前提の部分があるとはいえ)とんでもねえカードの数々が収録されていたとんでもねぇ基本セットでした。

デッキ単位では既に述べた通り、《死者の原野》を起点にした「バントスケープシフト」「ゴロススケープシフト」が土地コンボとして活躍。
環境終盤には誰もが思いつかなかった、プロをして「発想が異次元」と言わしめる慮外の墓地利用コンボ「4Cケシス」が誕生。
現在でも「あと一歩で禁止だった」と言われるほどの支配率で末期環境を駆け抜けていきました。

【自身の戦績】
WAR期スタンダードの敗北に次ぐ敗北から感情を失っていたので、特にデッキを思いついていなかった。とりあえず直近で勝っていたバントスケープシフトをコピーし、美食倶楽部のおじ達の罵声に応えつつこれを調整し使用。
どちらかというと、MF千葉のためリミテッドの練習の方に時間を割いてはいたもののやはりやりこみ不足感否めず、本番は良プールに恵まれたにも関わらず事故多発でしょにぼん。根本的にマジックうまい方ではないので、リミテッドとは根気強く向き合っていくしかなさそうという所感を得る。

他方、かなり早い段階からスケープシフトの情報を得ていたこともあってかむしろおざなり気味だった構築の成績が好調。MF千葉のサイドイベントでFinals予選を突破に始まり、翌週のOCCで優勝、8月のMTGA構築ランクは69位フィニッシュを記録するなど好調が続き自身で困惑するばかりであった。何が悪いって、この頃はあまり構築に熱を入れておらず情報収集などもおろそかにしがちでなんで勝ってるのかよくわからないままシーズンを終えたのが問題だろう。



【2019.10月~12月】
「エルドレインの王権(ELD)」発売。
スタンダードだけで禁止カードが約2か月間で4枚指定、加えて最新セットの神話レアとレアから指定されるなど非常に大きな問題となった激動のシーズン。
詳しいことは別記事で述べているのでそちらを参照されたし。

原野禁止~オーコ禁止直前:https://noobdeckanalists.diarynote.jp/201911181849237532/
オーコ禁止後:https://noobdeckanalists.diarynote.jp/201912030854563944/


【自身の戦績】
絶と無の虚構、再び。世間はオーコの波に飲まれ、ミラーしか発生しない日々に辟易とした俺はスタンへの情熱を失った。でもMF名古屋は観光感覚でいった。
禁止改訂を経てようやく重い腰をあげ、ジェスカイファイヤーズの調整に乗り出し2年越しのFinals出場に備えたものの、結果は惨敗。
瀧村プロはじめ実力派プレイヤーと多くマッチアップした、というのを不運を言えなくもないがもともとそういうハイレベルなプレイヤーの集う大会であることを鑑みれば責めるべきは己の準備不足・練習不足であろう。まだまだ未熟なプレイヤーであることを実感した年の瀬の大型大会だった。来年も精進に励みます、押忍。励みになります。



○今シーズンのスタンダード使用デッキ一覧
・ティムールドレイク(IXL~RNA) 2019.2~4月
・エスパーヒーロー(IXL~WAR) 2019.5~6月
・バントスケープシフト(IXL~M20) 2019.7~9月
・5Cゴロス(M19~ELD) 2019.10月
・エスパースタックス(M19~ELD) 2019.11月
・ジェスカイファイヤーズ(M19~ELD) 2019.12月

もう年末だー。
2018年は目標(PT出場)達成ならず。がっくし。
ていうかPTなくなっちゃうしさぁ。
とりあえずざっくりしっかり、本年のスタンダード環境を振り返りつつ個人成績をまとめていきまっしょい。



〔2018年1月~3月〕
カラデシュ・ブロック ~ イクサラン・ブロック期

【環境背景】
新エキスパンション、「イクサランの相克」発売前に昨年度同様禁止改訂告知が発表。≪霊気との調和≫≪ならず者の精製屋≫≪ラムナプの遺跡≫≪暴れまわるフェロキドン≫と一挙4枚ものBANにより、当時のトップメタ二枚看板である「ティムールエネルギー」と「ラムナプ・レッド」を同時に規制する波乱の新シーズン幕開け。二年連続での禁止カードの発表、もといカラデシュ・ブロック登場以降から数えて4回目となるBANについてはアマ・プロ問わず議論の的となりました。

スタンダード環境としては、「ティムールエネルギー」の後釜となるミッドレンジとして「グリクシスエネルギー」が台頭したほか、方向性を尖らせた「青黒コントロール」など環境に残ったパワーカードである≪スカラベの神≫を全面に押し出したデッキが活躍。
アグロデッキでは弱体化を食らったものの以前として(ラムナプの遺跡レス)「ラムナプ・レッド」が≪再燃するフェニックス≫を得たこともあり依然としてトップに立っていました。
≪王神の贈り物≫デッキ≪副陽の接近≫コントロール、等前環境から引き続きTier2に位置する青白系デッキのほか「青白オーラ」「白黒吸血鬼」のような変り種の活躍も期待はされたものの、奮わず。

ただまあ禁止改訂でメタゲームの動きはあったものの、このシーズンはGPもPTもフォーマットにスタンダードがなかったこともあり禁止の暗雲含めスタンダードの活気自体あまり高いとはいえず。所謂固まったデッキやメタゲームというのは登場することなく幕を下ろしました。



【自身の記録】
使用デッキは年末から引き続きの「青白サイクリング」
イクサランの相克で待望の軽量除去≪不可解な終焉≫を得て、苦手としていた後手番での≪牙長獣の仔≫や≪屑鉄場のたかり屋≫押し付けゲーへの対抗手段を得て「ッシャコラァ」状態だったのだが、禁止改訂でメインターゲットのTier1デッキらが横倒しになってしまいズコー。いやまあ自分のデッキが弱くなったわけでもないからよいのだけれど。

このシーズンはPPTQは25周年記念ツアーへの参加資格ということもあり、世間がスタンダードに向ける懐疑的な視線とは逆にやる気に満ち溢れており遠征には精力的に参加。メタゲームも追い風で、得意としている青黒系やグリクシスが九州では大流行しており、かつ赤系アグロが少ないという有様。Finals入賞の勢いそのままに、3T目に≪ドレイクの安息地≫置いて大いに狩りまくった記憶。
計4回PPTQに参加し、ほぼ全てでSEに上がれていたので安定感もあった。
結局4回目、雪降りしきる中参加したばぶるすのPPPQにてわふさんと(談合)抜けして今シーズンは終了。他の大分勢も多くのPPTQで優勝し、ジャッジから「大分勢禁止」が言い渡されるほどの絶好調。いいシーズンだったなあ。



〔2018年4月~7月〕
カラデシュ・ブロック ~ ドミナリア期

【環境背景】
始まりの次元ドミナリアへの回帰。
明らかにカードパワーが並外れている≪ドミナリアの英雄、テフェリー≫≪ウルザの後継、カーン≫や≪鉄葉のチャンピオン≫をはじめとしたトリプルシンボルのクリーチャーサイクルに、M10ランドが全色そろい踏みなど環境初期からデッキパワーが非常に高い怪獣決戦になることが予想されていた期待のシーズン幕開け。

試金石となるBMOでは≪王神の贈り物≫デッキが優勝した他、≪原初の飢え、ガルタ≫をフィーチャーした「緑単ストンピィ」や≪戦慄の影≫をフル投入した「青黒ミッドレンジ」など様々なデッキが可能性の片鱗を見せ付けます。
しかし前環境の「赤黒アグロ」をベースにしたデッキが各地GP等で≪ゴブリンの鎖回し≫のカードパワーを証明するや否や、そんな可能性の切れ端は全て吹き飛ばされ環境は一気に真っ赤に染め上がり、ビートダウンではほぼ一強体制を確立。
PTドミナリアの上位もほぼ赤系アグロが独占、決勝の赤単ミラーにおいては≪栄光をもたらすもの≫の劇的なトップデッキが話題をさらいました。

他方コントロールデッキにおいては、≪ドミナリアの英雄、テフェリー≫の明らかなカードパワーこそ証明されていたものの赤系アグロだらけの環境で古典的な「青白コントロール」はイマイチ結果を残しきれておらず、Tier2に甘んじました。


【自身の記録】
チームRPTQへの挑戦が既に決まっていたこともあり、早々にドミナリアをわふさんと合わせて大量に購入してカードをそろえると、担当となることが決まっていた≪ドミナリアの英雄、テフェリー≫を使ったコントロールデッキの調整に着手。わかってはいたが、やはりテフェリーはバケモノであった。

スミジン「こいつは平成の神ジェイスですよ!!!」

色々と試してはみたものの、結局のところ≪奔流の機械巨人≫を全面的に信頼した青白コントロールの形をとりPPTQでの優勝なども果たすなど感触自体は良好だった。
ただ、最後までチーム全体でのデッキ調整やサイドプランなどはゴタゴタして難航。調整期間の短さもあってチーム練習の時間もあまりとることができず、初のRPTQ参加は楽しかったものの苦い結果に終わる。
シーズン後半の7月には打倒赤黒を掲げ「ジェスカイ副陽」への原点回帰(?)を果たし、好感触を得たままM19を迎える。・・・と思ったらその直後ご存知玉田遼二プロが「ジェスカイコントロール」を開発していてGPTOP8に入賞、話題となりたまげるハメに。(だいぶレシピ違ったけど)

春先にはこっそり「九州レガシー選手権」でのTOP8入賞を果たしたりと、なんだかんだ2018年初頭の個人成績はフォーマット問わず調子がよかった部類。




〔2018.8月~9月〕
カラデシュ・ブロック ~ 基本セット2019期

【環境背景】
久々復活の基本セット。全体的なカードパワーが抑え目で、Tier上位デッキへの特にめぼしい強化もなければ新しいデッキが組めそうというわけでもない微妙な空気が漂う中での目玉は、発売前から露骨に頭一つ抜けたカードパワーで話題になっていた≪破滅の龍、ニコル・ボーラス≫でした。

・・・が、グリクシスカラーへの注目度が高まる中、蓋を開ければそれでも赤黒アグロの勢いは衰えることを知らず。とうとうティムール一強時代と同じくがっちりレシピが固定化される段階にまでたどり着きました。
≪茨の副官≫や≪蔦草牝馬≫、≪ビビアン・リード≫などの加入により「緑ストンピィ」にも再び日の目があるかと思いきやそんなことはなく、ビートダウンではやはり「赤黒アグロ」がほぼ独走状態。

他方、こちらも大して強化があったわけではありませんが遂にテフェリーを使用したコントロールとして青黒ベースの「エスパーコントロール」が環境に定着。
プロツアードミナリアでは日本勢が好んで使用していたデッキでしたが、GPでの優勝を果たしたジェレミー・テザーニ仕様のレシピがこの後一般的になっていきます。

意外なところでは、一点突破のクロックパーミッション「青単アグロ」が環境に登場。形としてはイクサランの相克シーズンに少し活躍した「青白オーラ」のコンセプトを≪大嵐のジン≫から太く中心にすえて先鋭化させたようなデッキでしたが、日本選手権で複数のプロが使用したことで話題となりました。

ちなみに、マジック的には25周年記念ツアーで盛り上がっていたはずなのですが、イマイチ印象に欠けますねこのシーズン。


【自身の記録】
RPTQと日本選手権が控えていたので、スタンダードはそれに向けて調整しつつドラフトもこなしていく忙しいシーズン。
前シーズンより引き続きジェスカイコントロールを調整し続け、対赤系アグロへの勝率では好成績をキープしていたものの、上述した「エスパーコントロール」の台頭により頭を抱えるハメに。
というのも、このデッキ青黒系にはさっぱり勝てないのである。
メインを落とすのは仕方ないにしても、サイドからの≪つむじ風の巨匠≫プランや≪歩行バリスタ≫、≪悠長な再構築≫など色々と試したが劇的に相性を改善できるカードは結局見つからず。赤黒アグロ自体はメタられてはいるものの以前強力であり、エスパーや青黒系を切ってジェスカイと心中するか丸くエスパーを握るかの決断を迫られるも、結局8月末のRPTQは周囲の薦めもあってエスパーコントロールを握ることに。

が、RPTQはものの見事に赤系アグロだらけでありあっさりと連敗を喫する。
Finalsでは「人の意見をまず試すこと」を学んだが、今回は「自分の初志を貫く」ことも大事だと悟る。(結果論ではあるが)

続く9月、日本選手権では初志貫徹のジェスカイを握り見事(?)赤黒アグロを打ち破ることに成功。勿論青黒系には全て負けたものの、そこ含め想定どおりだったので満足な結果。
ドラフトもそれなりに練習しておいた甲斐あって一日目を6-2に纏めるなど、そこそこの好成績。2日目こそボロボロでしたが、様々な意味で得るものが大きかった大会だったと思っている。

PPTQはモダンシーズンに突入。
今回はモダンをきちんとやると決めていたので、前々から気になっていた「5色人間」をウマさんから購入し遠征にも精力的に参加。
結果はボロボロ、参加人数の多さに驚かされるわでてくるデッキが多すぎるわでちんぷんかんぷん。
この時期は地元県外問わずモダンについて議論を交わす人は好意的であれ悪意的であれ非常に多く、色々と考えさせられることも。

大きな大会を2つこなし、いつもとは違うフォーマットで精力的に活動したほか目標設定・練習環境等見つめなおす点がいろいろとでてきた非常に濃い2ヶ月になった。



〔2018.10月~12月〕
イクサラン・ブロック ~ ラヴニカのギルド期

【環境背景】
散々スタンダードを荒廃(?)させてきたカラデシュブロックが遂に退場し、ラヴニカへ三度目の回帰。
ショックランドの再録に数々のパワーカードのローテ落ちで環境は激変します。

真っ先に注目が集まったのはやはり明確なパワーカードとして環境に残った≪ドミナリアの英雄、テフェリー≫を中心にすえた「ジェスカイコントロール」
マナベース面での優位があったのは勿論≪轟音のクラリオン≫≪薬術師の眼識≫≪悪意ある妨害≫と脇を固めるパーツも充実しており、≪弾けるドレイク≫≪パルン、ニヴ=ミゼット≫などフィニッシャーの選択肢にも恵まれ極めて高いデッキパワーを誇りました。
環境初期から様々なバリエーションが登場したものの、結局最後まで環境に居座り続けたのはやはりテフェリーのカードパワーによるところが大きいでしょう。

少し遅れてプロツアー直前に開発されたのが「ゴルガリミッドレンジ」
探険クリーチャーやマナクリーチャーでマナを伸ばし、墓地回収も絡めて強力な除去やPW、そして≪殺戮の暴君≫を連打するという質実剛健なデッキ。
カードパワーこそジェスカイに劣る面はありますが、マナベース面での安定感、≪野茂み歩き≫や≪殺戮の暴君≫等キラーカードの数々を粘り強く連打できる性質に加え構築の自由度も高く、Tier2以下を寄せ付けません。
結局PT以後環境の王者として君臨し続けました。

また、コンボデッキとしては≪孤光のフェニックス≫をフィーチャーした「イゼットスペル」が流行。
キャントリップが多いゆえの安定感に加えドブンの魅力、飛行クロックを中心にした性質上ゴルガリにも強く出られるなど環境的な加点要素が多く、プロツアーでは渡邉プロも使用してTOP8入りし国内外で人気を博すデッキとなりTier1に食い込みました。


Tier2まで目を広げると≪アダントの尖兵≫・≪トカートリの儀仗兵≫の「Teir1キラー二枚看板」で話題となった「ボロスアグロ」が台頭し、PTやFinals2018での優勝も飾りました。

ほかにも市川プロがPTで、行弘プロが世界選手権で使用した「セレズニアトークン」はTier上位のデッキには本来有効ではないはずの横並べ戦略で好成績を残す安定感のあるアーキタイプとして定着。

パワーカードがごっそりローテ落ちしたのが痛手だった「赤単アグロ」は、ジェスカイ・ゴルガリのトップメタ二枚看板にイマイチ対抗しきれなかったものの何の因果か≪ゴブリンの鎖回し≫のお陰でTier2のデッキに全体的に強いという地位を得るなど、微妙な扱いでしたが環境終盤には長期戦仕様となった「ビッグレッド」として復活。


振り返ってみれば上位所だけでもゴルガリ・ジェスカイ・イゼットと、結構幅広い色のアーキタイプが活躍し「一強体制」というほどではなかった良環境だったのではないでしょうか。


【自身の記録】
絶不調。

≪パルン、ニヴ=ミゼット≫の強さに着目した「ジェスカイコントロール」をかなり早い段階から構築していたものの、各地PPTQではイマイチ奮わず勝ちきれない。
GP静岡もFinas予選、Finalsチャレンジとほぼ全ての大会でバブルで蹴落とされており一気に勝率も下落。踏みとどまれない日々が続く。
≪アゾールの門口≫や≪宝物の地図≫など新しいアイデアも積極的に活用し打開を図るも、これも失敗。何がいけなかったのか。

PPTQやPTという名前もなくなるなど寂しいニュースがどんどん発表される中、なんとか年明けのPPTQ突破に望みを繋ぐ、そんな悲しみの年末を迎えています。

来年のジェスカイの活躍にご期待ください。



○今シーズンのスタンダード使用デッキ一覧

・青白サイクリング(KLD-RIX)2018.1-3月
・青白コントロール(KLD-DMR)2018.4-6月
・ジェスカイ副陽(KLD-DMR)2018.7月
・ジェスカイコントロール(KLD-M19)2018.8-9月
・ジェスカイコントロール(XLN-GRN)2018.10月〜

ジェスカイサカイ、飛躍の年。

いや、全然飛躍してはないんだが言いたかっただけ。
今年から積極的に遠征するようになったので、環境や使用デッキを中心に振り返っていきましょう。


〔2017年1月~3月〕
戦乱のゼンディカー・ブロック ~ カラデシュ・ブロック期

【環境背景】
「霊気紛争」の発売に合わせ、カウブレード以来となるスタンダードでの禁止発効から波乱の2017年シーズン開始。

発売前から話題であった≪守護フェリダー≫≪サヒーリ・ライ≫のコンボデッキ、行弘プロが「裏プレリ」で使用して以来注目を浴びた黒緑≪巻きつき蛇≫、コプターを失うも≪キランの真意号≫を得て結局ノーダメージに終わったマルドゥ機体、エムラが禁止されてもデッキパワーの衰え知らぬ≪霊気池の脅威≫等が有力デッキとして環境で活躍。
環境終盤には八十岡氏の開発したティムール≪電招の塔≫が流行。
こうしてみると意外といろんなデッキがあったんですね。

GP静岡がスタンダードで開催されることもあり、禁止改訂やローテーションの変更絡みではずいぶんと揉めに揉めた3か月となりました。


【自身の記録】
ゲームデー周辺から使用していたのは緑白トークンに≪キランの真意号≫と≪呪文捕らえ≫をタッチしたバントフラッシュ。使用当初こそ感触良好だったのだが、GP静岡直前に≪電招の塔≫デッキにアホみたいに弱いことが発覚し頭を抱える羽目に。
本戦には急きょ用意したスゥルタイ昂揚を使用して出場するものの、当然のごとく初日落ち。
初のGP参加は苦々しい思い出に終わりました。



〔2017年4月~7月〕
戦乱のゼンディカー・ブロック ~ アモンケット・ブロック期

【環境背景】
アモンケット発売後、プロツアー前に≪守護フェリダー≫が緊急禁止。
環境は≪霊気池の脅威≫デッキとマルドゥ機体に二強に絞られたかと思いきや、プロツアーではまさかの黒単ゾンビデッキが台風の目に。

プロツアーから1月後には結局≪霊気池の脅威≫も禁止となり、カラデシュブロックのオーバーパワーぶりとその調整ミスについては散々非難轟轟の嵐となりました。

【自身の記録】
このころは精力的に遠征へ出かけるように。
サイクリングランドや余波カードによる地味な強化を受けた前述のスゥルタイ昂揚や、≪検閲≫と≪排斥≫、≪焼けつく双陽≫等の加入による大幅強化を果たしたジェスカイコントロール等をちびちびと回していました。
各地PPTQではよくてベスト8止まりが多かった記憶。

5月には二回目のGPとしてGP神戸のサイドイベント、ニッセンレガシーへ出場。
レガシーは経験がモノをいうフォーマットだと認識を新たにする。


〔2017年7月~10月〕
戦乱のゼンディカー・ブロック ~ アモンケット・ブロック期

【環境背景】
『破滅の刻』発売により、コントロールデッキの大幅強化と噂されたもののプロツアーでは全く振るわず。
TOP8はほぼアグロデッキに埋め尽くされ、引き続き活躍する黒単ゾンビ、霊気池禁止後復権した黒緑≪巻きつき蛇≫、そしてこの後イクサランに至るまで環境に残り続けることになるラムナプ・レッドが初登場しました。

一方、プロツアー終了後の世界各地GPでは≪霊気池の脅威≫をビートダウン方面にシフトした「ティムールエネルギー」のレシピが固まり始め、じわじわと結果を出していきます。
最終的にそのデッキパワーが広く認知されることとなり、世は大ティムール時代へ突入。挙句には≪スカラベの神≫をタッチした4色タイプの登場という衝撃的なニュースと共にイクサラン環境へ突入することに。

【自身の記録】
PPTQ『イクサランの相克』はモダンシーズンだったため、遠征はしばらくお休みに。あんまりマジック頑張ってなかった。
競技大会出る予定ないんだったらお楽しみデッキを作ろう!と、この時回していたのがジェスカイサイクリングでした。
PPTQにこそでなかったものの、一応モダンのデッキも作成。
普通にジェスカイトラフト。
だんだんMTG沼に完全に浸かり始めた感がありますな?


〔2017年10月~12月〕
カラデシュ・ブロック ~ イクサラン・ブロック期

【環境背景】
ついに戦乱のゼンディカー・ブロックがローテ落ち。
≪ゼンディカーの同盟者、ギデオン≫と≪スレイベンの検査官≫を失ったマルドゥ機体、優秀な小型生物を失ったゾンビデッキは勢力を弱めます。

一方イクサラン参入後でもティムールエネルギーの勢いは止まらず。
新カードでは≪人質捕り≫を採用したスゥルタイエネルギーが話題をさらい、プロツアーでの優勝も果たすものの、使用率の観点ではバリエーション含めやはりティムール系に軍配。ティムールへの有力な対抗馬としてはやはり前環境に引き続きラムナプレッドが台頭するなど、ローテーション後にも関わらずあまり変わり映えしない環境であるとの意見は多数見受けられました。

それらトップメタを食えるデッキとして≪副陽の接近≫を勝ち手段とした青白コントロール、≪選定された行進≫を軸にしたアブザントークン、≪王神の贈り物≫デッキ等様々なデッキが開発されるもののやはり赤単とティムールの双璧を崩すまでには至らずTier2に甘んじました。

イクサランの新カードがあまり活躍していないことについては・・・相克シーズンのカードに期待しましょう。


【自身の記録】
遠征シーズン再び到来。当初はスゥルタイエネルギーを回していたものの、県内の大会でティムールに強くないことから早めに見切りをつけ、副陽コントロールの調整に乗り出す。
チャンドラ入りのジェスカイ副陽完成後、Finals予選こそ優勝できたもののPPTQではいまいち奮わず。

Finals本戦が近づいてきたところ、WMCにて活躍したのがまさかの青白サイクリングということだったので急きょそれを作成して本戦へ望む。
それなりの成績こそ残せたものの、やはり8に入れなかったのは悔しい。
来年こそ飛躍の年にしたいものである。


【今年の使用デッキまとめ】
バントフラッシュ (BFZ~AER)2017.1~2017.3
スゥルタイコントロール (BFZ~AER)2017.3
スゥルタイコントロール (BFZ~AKH)2017.5~2017.6
ティムールタワー (BFZ~AKH)2017.6~2017.7
ジェスカイコントロール (BFZ~AKH)2017.7~2017.8
ジェスカイサイクリング (BFZ~HOU)2017.8~2017.9
スゥルタイエネルギー (KLD~IXL)2017.10
ジェスカイアプローチ (KLD~IXL)2017.10~2017.12
青白サイクリング (KLD~IXL)2017.12

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索