お久しぶりです、みなさん。
ストリクスヘイヴン発売に合わせたかのような再びの緊急事態宣言で紙イベントの復活がますます遠のく現状、慎ましくならざるを得ないMTGライフではありますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は筆を取りましたのは、なんといっても性癖デッキがいい感じにヒストリックで擦れる機会が訪れたが故です。

正直STX発売直後「ミスティカルアーカイブ・・・?いや謎すぎんだろヒストリックをどういう環境にしたいのか全くわからんが」くらいに疑念の疑バッリバリにしか思ってなかったんですけど、件のデッキ「ジェスカイコントロール」がどうにも強いらしいぞという話を耳にしてリストを拝見したところ見事手のひら返すことに。
結局スタンダードでミシックまで上げておいて、そっからはほぼほぼヒストリックしかこすってませんでした。自分の好きなデッキって割とストレスフリーに回せることもあり、2日で50マッチ近く回しちゃったよね。

まあそういう経緯自語はどうでもよくて、要は今回のミスティカルアーカイブで大幅強化された「ジェスカイコントロール」について自分なりのまとめを書いていきたいと思います。ウス。

まずは現行で僕が使ってるリストから。

土地26
ラヴクリンのトライオーム4
神聖なる泉4
氷河の城砦4
蒸気孔4
河川滑りの小道/溶岩滑りの小道2
硫黄の滝2
聖なる鋳造所3
断崖の避難所2
アーデンベイル城1

クリーチャー4
奔流の機械巨人4

スペル30
魂標ランタン2
検閲2
記憶の欠落2
稲妻のらせん4
引き裂き1
神々の憤怒2
襲来の予測3
神の怒り2
排斥2
多元宇宙の警告2
暗記/記憶1
マグマ・オパス2
覆いを割くもの、ナーセット2
ドミナリアの英雄、テフェリー3


サイドボード15
霊気の疾風2
ドビンの拒否権2
神秘の論争2
サメ台風2
パルン、ニヴ・ミゼット2
安らかなる眠り2
引き裂き1
機を見た援軍1
神の怒り1




ひっじょーにクラシックなジェスカイカラーの除去コントロール。Hooglandia Openにて3位入賞のレシピ(https://mtgmelee.com/Decklist/View/127672)を元に作成したものです。

除去とカウンターでゲームを伸ばし、《ドミナリアの英雄、テフェリー》と《奔流の機械巨人》等隙の少ないフィニッシャーで蓋をかけにいきます。
リストの見た目も動き自体もわりかし平成のMTGなんですが、先に述べたとおりストリクスヘイヴンの加入で大きく強化されています。過去にヒストリックで似たような方向性を目指しては挫折してきた僕にとってはパラダイスみたいなデッキ。強いプレイヤーのアイデアは偉大ですね。

ではそんなストリクスヘイヴンからの新顔を中心にカードを個別紹介していきましょう。


・《稲妻のらせん》

撃つとアグロの顔面が歪むことでおなじみ、ライトニングヘリックスがヒストリックに堂々参入。ヒストリックは直近スタンダードのカードばかりということで所謂「どこにでも飛ばせる」ユーティリティ火力はカードパワー抑えめなものがほとんどでしたが、突然別格中の別格が乗り込んできてびっくり。

先に述べたとおりアグロ耐性の向上はもちろんのこと、3色デッキにありがちなショックランドを使う上でのリスク低減やエニーターゲット火力なのでPWにも飛ばすことが可能ととにかく腐りにくく、コントロールデッキながら青巨人絡めた連打でライフを詰めにいく動きすら可能にする魔法のカード。

タフ4↑クリーチャーを擁するデッキや、サクリファイス等を用い躱すことのできるデッキにはゲインが稼げず口惜しい部分もありますがその圧倒的汎用性から是非4積したいです。


・《引き裂き》

ソーサリーながら、《解呪》と本体には飛ばない3点火力の組み合わせを持つ多色版《削剥》ともいうべき汎用除去カード。
ヘリックスとはマナシンボルごとそっくり被っていますが、5枚目の3点火力兼メインからのディッチャ枠として有用です。

ヒストリックにおけるかつての覇権デッキ、ジャンドサクリファイスの擁する置物をソーサリーとはいえ全て対処可能なのは極めて魅力的であり、それを除去の枠を割くことなく採用できるのは破格。1枚入れておいて損することはないでしょう。


・《記憶の欠落》

往年の名物ソフトカウンター、通称メモラプ。
打ち消した呪文をトップに置く、俗に言うタイムデストラクション。

決して万能なカウンターと言えるわけではありませんが、隙の大きなマナ加速等序盤の攻勢をしのいでゲームを引き伸ばすためのカウンターとしては単純に使いやすいです。性質上、軽いカードの多いアグロよりもピンポイントなカウンター合戦になるミラー・ディミーアローグ戦などで輝くカードですが汎用性は充分。2マナの確定カウンターということで単純にテフェリーとの相性が良く、大きいアクションのお供として返しを凌ぐことに適しています。

いまのところ3枚より多く取りたいと思ったことは有りませんので、別のカウンターやさらなる除去・ドロースペルにするのも充分ありだとは感じます。仮想敵が明確に定まっている人はここから手をつけるのがいいかも。


・《マグマ・オパス》

春のテキストわかりにくいよ大賞受賞、8マナの重量級スペル。
長々と書いてはいますが要は「4点割り振り火力」「パーマンネント2つタップ」「4/4トークン生成」「2ドロー」の4要素がフィズりにくいように書いてあるだけ。

8/4/4瞬速で除去つきと考えると、大雑把に《ボガーダンのヘルカイト》に2ドローがついてきたようなカードであり性能そのものは驚異的。とはいえ流石に8マナは重く、このデッキでは主に素撃ちよりも《奔流の機械巨人》による踏み倒しに主観を置いた運用がなされています。無論重いだけのスペルというわけではなく、手札から捨てることで宝物トークンを生成するマナ加速モードがあるためこれとの噛合を重視した形ですね。
4ターン目に捨てて5ターン目に青巨人から踏み倒すのが最速ルート。

一応、テフェリーのアンタップ能力絡めて瞬間的に8マナ出して素撃ちとかもできますがそれができる状況はおそらく有利な盤面なのであまり勘定にはいれなくてよいでしょう。
言うまでもなく、青巨人からこれを撃つのはボガヘルに5/6がついてくるようなもんなので馬鹿げた盤面制圧力を誇ります。
が、個人的にはこのために強気に8マナのスペルを3枚↑採用するのはちょっと気が引ける感じ。

宝物トークンによるマナ加速は噛み合えばもちろん強力ですが、土地を並べてなんぼのコントロールデッキにおいて刹那的マナ加速は「ハマれば」な部分が多く、特に打ち消しで切り替えされると立て直しが厳しくなります。
この点は回していて感じた部分ですが手札から捨ててマナ加速するにも2マナかかる都合、意外とそこに手を割くターンがなかったりしたのもやや引っかかりました。僕のレシピの場合2マナのアクションが多すぎた故かもしれませんが。

あまり手札に溜まってほしいスペルではありませんが、やはり青巨人からの踏み倒しは強力なので欲しいは欲しいです。採用枚数は要吟味。




長々個別解説をはさみましたが、大きな強化要素は

「①《稲妻のらせん》加入によるアグロ耐性向上」
「②《マグマ・オパス》加入によるフィニッシュブローの強化及び《奔流の機械巨人》を絡めたブン回りルートの確立」

あたりです。
基本的にアグロ系統には強めの作りなので、そのへんに手堅く勝ちたい人にはおすすめ。テフェリー青巨人使えるデッキの中では今んとこ一番楽しいデッキだと思います。



最後に、総計80マッチほど回してよくあたったな~というデッキとそいつらとの相性についてつらつら語って終わりにします。


マッチアップ所感

・ディミーアローグ 相性:不利

2週間ほどヒストリック回してましたが、一番良くあたったのはコレ。
スタンダードでも活躍中、ビートダウンとLOとの両軸で攻める部族クロックパーミッションのヒストリック版。MRL所属の高橋優太氏が好成績を上げたこともあってか、非常にポピュラーなデッキとなっています。

ミスティカルアーカイブからは新戦力として《コジレックの審問》・《記憶の欠落》・《渦まく知識》を獲得。

切削を持つクリーチャーを多用する都合、トップに戻すメモラプは実質《対抗呪文》と化しており非常に強力。
ブレストについてはトップをリフレッシュをする手段が少ないので「ドローの前借り」にはなりがちなものの、軽量カードで手早くマウントをとりつつ、かつ引きムラとかみ合わせるためのラグを極力抑えたいクロックパーミッションの性質と噛み合っているため強く使える部類のデッキといえそうです。
ジェスカイコンは除去こそ豊富ですが、重めのスペルを構えながらじっくり戦うデッキ故にハンデスとカウンターを両立しているローグは当然苦手です。

数戦やって普通に挑んでも勝てなさそうなことを悟ったので、墓地を無力化する《安らかなる眠り》と打ち消しに強い《パルン、ニヴ・ミゼット》《サメ台風》をサイドに用意しました。隙が大きく墓地利用と噛み合わない青巨人・マグマオパスパッケージは全OUTしてこいつらを投入する作戦。

いまんとこそこそこ効果が出ており、ローグには一応累計で勝ち越してはいます。
メインが厳しいのは相変わらずなのであんまりローグが流行りすぎるようなら結構抜本的に勝ち軸を変えたりサイドカードをメインに差すなりする必要があるでしょう。



・グルールカンパニー 相性:五分(微不利)

ウーロ禁止前の環境から変わらない、高打点の優良生物を《集合した中隊》から展開するアグロデッキ。ローグに次いで多くマッチアップしました。

先に述べたとおりジェスカイコンの視点ではアグロデッキは比較的得意な部類なのですが、グルールに関しては速攻クリーチャーの質が高く特に《炎樹族の使者》からの高速展開で一方的に蹂躙されたりラスゴで仕切り直そうとしても《集合した中隊》から切り替えされたりしたりと対応が一手後手に回るとイカれがちでなかなかマウントをとりかえせません。
特にメインはヘリックスとラスゴ何枚引けるでしょう的な勝負になってしまうことが多いです。

ブン回ったときの爆発力を抑止しようとすると尖ったカードでしか対策できないため、素直な対策としてはやはりラスゴを増量すべきでしょう。



・ラクドスアルカニスト 相性:有利

ヒストリック発でパイオニアにも構築思想が波及した《戦慄衆の秘技術師》とハンデス、そして《死の飢えのタイタン、クロクサ》を絡めて相手リソースを攻め立てるビート・コントロール。

ジェスカイカラーのコントロールにおいて天敵といってもいいのがハンデスなので決して相性がいいわけではないんですが今んとこ当たる限りでは全勝です。
理由は単純で、前環境でジャンドサクリファイスが残した爪痕が大きく今回のリストでも《魂標ランタン》をメイン採用するなど墓地マークが非常に厚くなっていることが最も大きな要因です。

またラクドスアルカニストはクロクサを除くとクロックが小さくマウントを取る力には長けていますがパンチ力がありません。
特に《ドミナリアの英雄、テフェリー》《奔流の機械巨人》などデカブツパーマネントを落とすのが難しく基本的に除去ありきです。この点はハンデス重視のデッキでは仕方のない部分かも。

ヘリックスやアンガー等横並びとそのビートダウンを拒否する手段も豊富で、クロクサが高速で脱出してくるパターンやハンデス連打からリソースをズタボロにされるパターンを除いては比較的対処できうると思います。特にサイド後で顕著なので比較的安定してとれています。


・ボロスバーン or ボロスヒロイック 五分?

ヒストリックを回し始めた当初こそ高頻度であたっていたのですが、4月後半に差し掛かるとぱったりマッチしなくなったのでいまいち相性をつかめていないボロスカラーのアグロが双璧。

どちらもルールスを相棒に指定したアグロ寄りの構成です。
《稲妻のらせん》を筆頭にした優良バーンスペルを多めに搭載して直接的にライフを詰めに来るバーン型、そして果敢や英雄的クリーチャーを軸にしてパンプアップスペルでバックアップするヒロイック型の2タイプに別れています。
体感的にはバーン型には有利寄り、ヒロイック型には不利寄りの印象を受けました。

バーン型はライフを直に詰めてくる都合、こちらのヘリックスによる延命が直に響きやすい他盤面を掃除したあと後詰めのバーンスペルにカウンターを合わせるなど致命打を回避しやすいのだと思われます。よほど序盤に大きく削られない限りは中盤以降の蓋が安定します。系統が同じ、というと大雑把すぎるかもですが赤単にも同様の理由で大きく勝ち越しています。

ヒロイック型はクリーチャーへの除去を《神々の思し召し》や《一心同体》で弾いてくるのが非常に厄介で、除去スペルを的確に隙をついて当てなければならず処理するためのハンドの要求値が高めです。英雄的能力で大きくパンプアップすると火力圏外へと逃げられるため除去するまでタイムリミットもあり、負け越し気味でした。本気で勝ちたい場合は《残骸の漂着》あたりが必要になりそうです。


・イゼットフェニックス 有利

《渦まく知識》と《信仰なきもの漁り》によって大きく強化されたスペルコンボデッキ。
キャントリップを連打するデッキの性質と噛み合うクロックのバリエーションも時を経て大きく広がり、特にブレストと《嵐翼の精体》の組み合わせは脚光を浴びました。根強い人気があるらしく、青黒ローグやグルールに次いで毎日のようにマッチングしました。

肝心のジェスカイコンから見た相性は良好で、いまのところ全勝しています。
ラクドスアルカニストの項で述べたように墓地マークが厚いこと、またフェニックス含めクロックが概ねヘリックス圏内でありさらに追放除去も擁すること、そして《覆いを割くもの、ナーセット》の存在等もありゲーム早期段階から《弧光のフェニックス》が多数復活するレベルのブン回りを除いて比較的マウントをとりに行きやすいためだと思われます。

サイド後はイゼットフェニックス側もカウンター含めた対策カードを投入してきますが、やはり追加の墓地対策と打ち消しに引っかからない《パルン、ニヴ・ミゼット》等相手のサイドに噛み合わせないプランを用意している点で有利に立ち回れているようです。ミゼットつえー。




総じて青黒ローグやグルールに対して5分~微不利かつマッチング数が多いため、もう少しそのへんに対してガードを上げた仕様をとれるような調整ができればもう1段階上に行けそうかな?という感触を得ました。

何より性癖ですからね、回してて飽きん。
今月はもうラダーを回すことはないでしょうが、5月はスタンダードと並行して引き続きこちらも擦っていければ思ってます。

GWは配信する機会増やしていきたい所存ですので、どうぞよしなに。
ではまた次回、大分レガシーあたりでお会いしましょう。


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