新エキスパンション、「ストリクスヘイヴン:魔法学院」は4月23日発売!
MTGA及びMOでは4月15日先行リリース!



なんかよく見たら今回のエキスパンションキャッチコピーがなかった。
気づいたらフルスポきてたんで、スタンダード目線で神話レア・レア中心にいつもの雑感いきまーす。


・《厳しい試験官》

2/1/3の防御的スタッツに「パーマネントが戦場に出た際の誘発型能力」、いわゆるETB能力が誘発するたび2マナを要求する能力を持つ。
要はリスティック型《倦怠の宝珠》を内蔵したヘイトベア。

能力の有用性そのものは高いがスタンダードで使われるかはやや微妙なラインという予想。下環境はともあれ、現行スタンダードで強力なETB能力というと英雄譚や《エンバレスの宝剣》等置物の比率が高め。リスティック系なのが災いしてゲーム後半になればなるほど拘束力が薄くなっていく。《壊滅された予言》等ブリンク主軸のデッキに刺さりうるが、そのテのデッキは黒が濃いめなのでこいつ自身が生き残る目算が薄い。
スタッツ含めてやや中途半端な印象拭えず。


・《戦闘講習》

白のレアエンチャント。
ETBで新キーワード処理「履修」を行なう。
履修はサイドボードからサブタイプ「講義」のインスタント/ソーサリーをサーチor引いてから捨てるルーターのいずれかを選択できる処理。
単純なアドバンテージになるとはいえ「講義」を実際に採用するかどうかはまださておき、最低限手札を回せる選択肢があるのはデッキ問わず汎用性のある要素。構築でもよく見かける処理になる可能性は高そうだ。

そしてエンチャとしての本分は白のお家芸コンバット補助。
攻撃指定毎に自軍攻撃クリーチャー1体をアンタップし、+1/+/1カウンターを配置する。要は毎ターンのサイズアップと警戒付与。

講義によるアドバンテージorルーター機能に永続的な単体強化ということで3マナのエンチャとしては大変コスパがよい。
講義スペルにはトークン生成できるものもあるため、このテの強化エンチャにありがちな「強化スペルなのに強化先がいなくて空気」という事態も一応起こりにくくなっている。
白いアグロだったら下手なバスリPWやらアンセムやら積むよか有能そうな印象を受ける。殴り気あるデッキが好きな人は抑えておくと吉。


・《混沌の学部長、プラーグ》/《秩序の学部長、オーガスタ》

ゼンディカーよりすっかりおなじみ、モードのある両面カード。通称「MDFC」。
今回は各魔法学院の学部長サイクルなどが登場。
これは赤白の学院ロアホールドの学部長2名。

表面が赤のプラーグ。
2/2/2というド熊なスタッツのレジェンダリー。
癖のないルーター能力に加え、5マナとタップで3マナ以下のスペルが出るまでめくり続け最初に出たものを唱えるというランダムな踏み倒し能力を備えている。
一応熊スタッツでルーター持ち、マナフラ受けでアドバンテージも稼げるというと聞こえはいいが攻めるにしてもシステムとしても全体的に中途半端。

裏面は白のオーガスタ。3/1/3とこちらはやや防御より。
自軍タップ状態のクリーチャーには+1/+0、アンタップ状態のクリーチャーには+0/+1修正を与えるロード能力持ち。
加えて自軍攻撃時にそのタップ状態/アンタップ状態を任意に指定できる。
要はどちらに修正をかけられるのかを選べるロードクリーチャー。
修正値が小さめで本人のスタッツも貧弱、表面と合わせて純アグロ!な性能はしていないような感じを受ける。

具体的なイメージでいうとトークンに《異形化》のような特定のキーカードを狙ったトークン軸のビート/コンボ複合デッキに採用できそうな性能。ルーターでキーカードを探せてマナフラを受けつつ、殴りプランのときはロード能力がトークンの脅威値を上げてくれる。
そんなデッキがスタンで成立するかは置いといて。


・《狡猾な相棒、ミラ》/《むら気な眷者、ルーカ》

ティボルトに続いて登場、クリーチャー/PWのMDFC第2号。

表面のミラは白の3/2/3。
ダブルシンボルのレジェンダリとしてはやや控えめなスタッツ。

その代わりと言ってはなんだが自軍PWが攻撃される度に自軍PW全員に忠誠度カウンターばらまく能力、そして自軍パーマネントが呪文・能力の対象となる度にカードを引ける《補償金》的な能力を持っている。
PWが殴られているなら落とされる目算がありそうな盤面なので忠誠度1程度の回復がどこまで有効に働くかは怪しいものだが、ドロー能力の方はなかなか強力。

裏面のルーカは赤6マナのPW。
初期忠誠度は5。

+1能力は捨ててから引くルーター。この時クリーチャーカードを捨てれば2枚引けるのでアドバンテージとなり更にマイナス能力への布石にもなる。
自身の表面がクリーチャーなので重ね引きを許容しやすく、両面カードの特性でレジェンダリーのデメリットを消すという点では良デザイン。

-2能力は墓地からクリーチャーを速攻をもたせて釣り上げる。次の自ターンアップキープには追放されるため再利用はできない。
赤としては珍しいリアニメイト能力、系統としては《死体のダンス》が近い。
勿論大型を釣ってビッグリターンを狙いたい。

-7能力は「自軍生物が戦場に出る度そのパワー分のダメージを相手の生物orPWへ与える」紋章授与。クリーチャーシナジー系PWにありがちななんちゃって《伏魔殿》的奥義。本体に飛ばないのがあまり痛い。相手がビートダウンならそもそも奥義に行き着きにくく、ノンクリ系デッキにはたどり着いてもバニラ同然の紋章なのは非常に問題。この奥義を使うシーンは稀になると思われる、6マナのPWなんだから奥義は黙って実質勝利なやつにしとけよ。

総じてクリーチャー中心のミッドレンジで採用しうるカード。表面が防御的なシステムで裏面がリアニ発射砲台とイマイチ両面での噛み合いはよくない感じ。
個々の能力自体はそこまで弱くはないので、どちらか一方の面をメインに片方はおまけ程度のような目的意識のはっきりした採用になりそう。


・《ヴェロマカス・ロアホールド》

各大学名にも冠されるエルダー・ドラゴンサイクルの1枚。
赤白のロアホールドは7/5/5飛行警戒速攻、ドラゴンらしい重厚な戦闘性能。

加えて、攻撃する度にライブラリトップ7枚からCMCが自身のパワー以下であるインスタント・ソーサリーを1枚タダで唱えられる。見る枚数が多いとはいえある程度デッキの構築に制限はかかるが、アタック誘発で手軽にアドバンテージを得られるといえば強力な能力。除去耐性がないものの、速攻なので出たターンから仕事するのも◎。
踏み倒し先のスペルにもよるがやはり単純にアドバンテージがとれるスペルを唱えたいところ。安直に思いつくのは青を混ぜてジェスカイコントロールあたりのフィニッシャー枠か?

個人的には期待の1枚。
ジェスカイ的にもね。


・《増強者の拳闘家》/《残響方程式》

青緑の学院、クアンドリクスのカード。

表面は緑ダブルシンボルの3/3/3トランプル。
緑らしいシンプルかつ良好なスタッツ、更に土地を8枚以上コントロールしている場合は+5/+5修正を受けて巨大化する。
おまけの自己強化は勿論強力だが、緑3マナのサイズ重視クリーチャーは現状ライバルが多いのが懸念事項。特にこのシンボルだと《カザンドゥのマンモス》の存在がちらつく。

裏面は青5マナのソーサリー。
自軍クリーチャー全てを対象とした生物に変える、一斉上書き呪文。
レジェンダリーも無視してコピー可能で、効果そのものはなかなかに派手。
トークンを並べてサイズのあるクリーチャーやシステムクリーチャーのコピーを一時的に量産するなどなんらかのコンボ目当ての採用になるだろう。

8割方表面で使ってたまにコンボ狙うみたいなデッキは組めそうだが果たして。


・《クアンドリクスの命令》

タルキール以来となる命令サイクル、いつもどおり4モードから2つを選べる汎用性重視なインスタント。

青緑の命令は

・クリーチャーorPWのバウンス
・アーティファクトorエンチャント呪文の打ち消し
・クリーチャー1体に+1/+1カウンター2つ配置
・単一墓地のカード3枚をライブラリに戻す

の全4モード。

個人的な印象は「むしろかゆいところにしか手が届いてない」という感じ。
盤面への触り方が最低限でアドバンテージはとれず、クリーチャー強化モードがあったりでややデッキを選ぶ。ニッサとウーロが現役だったら意外と使われたかもしれんが。


・《ターナジール・クアンドリクス》

青緑のエルダー・ドラゴンは5/4/4飛行。
本人のサイズは普通程度だが、ETBで自軍生物1体に既に乗っている+1/+1カウンターを2倍にする。そしてクアンドリクス自身が攻撃するたび、自軍全員の基本サイズをクアンドリクスと同一にできるスタッツ操作能力を持っている。

…え?それだけ?

単体ではなんにもしてくれない上に速攻も瞬速もなく、無事にターンが帰ってきても仕事するかは怪しいという情けないエルダー・ドラゴン。お前本当に現代の神話レア?
せめてETBで自軍にカウンター1個置いてそれを2倍にするとかそういう感じにできんかったんか・・・。
一応《石とぐろの海蛇》あたりと組ませるとえげつないことにはなる。

と思いつつも「でもシミックって昔はこういうパワー馬鹿な感じだったよな・・・」とマジック最弱クラスの色の組み合わせだった頃に思いを馳せてしんみりしたりしなかったりする。そんなカード。


・《悪意の熟達》

今回の黒のレア除去枠。
《ヴラスカの侮辱》から続く伝統の4マナ単体追放除去、素の性能はあちらに準ずるが今回はなんと代替コスト(黒)(1)を持っている。びっくり。
代替コストで撃つと相手にドローを与えるが、緊急時に2マナで撃てるという事実だけで相手のプレイングを縛りうるという点が強力。
追放除去なので一部除去耐性も貫通する。
アグロ相手に撃つにはやや不向きだがいつの時代も追放で除去したいクリーチャーがいないわけもなく、構築で見かける機会はそこそこありそうだ。


・《オニキス教授》

13枚目のリリアナ。
6マナと重量級で、初期忠誠度は5。今回の常在型能力は新キーワード「魔技」。
インスタント・ソーサリーのキャスト及びコピーで誘発するスペルコントロール向きの能力。リリアナの魔技は2点ドレイン、重量級PWということでスペル多めの重コントロールとの相性は悪くない。

+1能力は1点ライフルーズのついた《巧みな軍略》。墓地の肥やせる手札補充、墓地利用に特別目を向けなくとも見る枚数が多いので+能力としては強力な部類。ライフルーズつきなので連打すると支払いが嵩むが、補充した手札から魔技のドレインにつないでこれを補填するデザイン。

-3能力は相手のパワー最大の生物1体の生贄。《はじける破滅》のダメージなしバージョン。裏目に出にくい布告除去で、基本的には最も退かせたいクリーチャーを退場させられることが多いはず。
欲を言えば《魂の粉砕》のようにPWも触りうるとよかったのだが、まあ自衛能力としては悪くない。

-8能力は「責め苦」系のハンデスorライフロスを選ばせる奥義。
「手札を捨てなければ3点ルーズ」を7回繰り返す。基本的にライフを詰めることのない重コントロールでも、魔技が繰り返し誘発していれば充分致死量たりえる上仮に仕留めきれなくてもハンドをズタボロにできることから即勝ちとまではいかなくともプレッシャー自体は大きい部類。+能力を連打できているならハンド差もついているだろう。

総合的に黒いコントロールには採用しうるレベルの基準は満たしていると思われるPW。単色ということで一応《出現の根本原理》から選ぶことも可能、ティボルトと同居して採用されるか微妙なラインだが。


・《セッジムーアの魔女》

黒のレア生物枠では毎度おなじみ3/3/2威迫のスタッツを持つ邪術師。
魔技によって邪魔者トークンを生成する。更に除去耐性として「護法」を持ち、呪文・能力のターゲットとなる場合に3点のライフルーズを要求する。

赤の《若き紅蓮術師》、白の《僧院の導師》の系譜に連なるトークンを作り出すシステムクリーチャー。あれらと比べると本体の攻撃性能が高く、威迫とライフルーズ要求の護法により相手ライフへのプレッシャーが強め。
インスタント・ソーサリーでしか魔技が誘発しない都合ややデッキ構築を縛るが、このテのトークン生産システムの強力さは先輩達が証明済み。
今回は黒ということでお供のスペルとしてはハンデス・除去がやはり強力だが、そこは打ち消しや高性能なキャントリを擁する青、ライフを詰める性能の高い赤あたりと組ませるべきだろう。

個人的にはメンターのスタン時代の活躍を鑑み、黒いコントロールのアグレッシブサイド枠としての活躍に期待したい。


・《ウィザーブルームの命令》

黒緑の命令、これと白黒の命令のみソーサリーである。
その分こちらは2マナと軽い。

モードは
・任意のプレイヤー対象で3枚切削、その後自身の墓地から土地を回収
・CMC2以下のノンランドパーマネント破壊
・クリーチャー1体に-3/-1修正
・2点ドレイン
の4つ。

軽いだけあって全体的に控えめな効果ではあるが、どれも2マナの呪文相当の効果ではあるのでコスパはいい部類。1枚で盤面の軽めのカードを2枚触りうるので、状況は限定されるがアグロ~軽めのミッドレンジが同程度の速度デッキ相手にサイドから入れられるかな、という感じのカード。悪くはないがびっくりするほどの性能でもなく、なんとも。


・《ベレドロス・ウィザーブルーム》

黒緑のエルダー・ドラゴンは7/4/4飛行、色の割にはサイズ控えめ。

が、それもそのはずで各アップキープに邪魔者トークンを生成してくれる《新緑の魔力》系譜の能力を持っており往復ターン換算ならパワーは6相当。

そして目玉の能力はライフ10点ペイによる自身の土地全てのアンタップ。
流石に10点は早々気軽に支払える点数ではないが、邪魔者トークンは死亡時にライフゲインがついているのである程度の保険にはなってくれる。
なによりシステムクリーチャーにありがちな「返しで除去される」の部分を相手アップキープからトークン生成が始まる点、そして土地のアンタップで守りをかけられる点できちんとカバーしているのが優秀極まる。

こちらも色の合うミッドレンジ~コントロールのフィニッシャーとしては良い性能をしている。ボードアドバンテージは勝手に供給、支払いは大きいがマナも供給してくれるので手札からがっちり固められるデッキとは好相性。


・《炎巻物の祝賀者》/《静寂の享楽》


クリーチャー/インスタントの両面カード。

表面は赤2/2/1、相手の非マナ能力の起動型能力起動の度に1点ダメージを与える《炎樹族のシャーマン》能力に加えブレス持ち。
ブレスは2マナで+2/+0と効率高め、ライフを詰める能力の高いアグレッシブな性能をしている。

裏面は白ダブル2マナのインスタント。
キャストしたターン、相手の呪文キャストとPWの能力起動を封じる《沈黙》系スペル。連打して悪用できないようにするためか、キャスト後追放される。

表面のアグレッシブさを考えると、基本は並べて殴る系のデッキで使用しキルターン付近の相手アップキープで裏面を唱えてラスゴを防ぐ・・・といった使い方になるか。ボロスアグロ期待の2マナ枠ということで1つ。


・《火花の学者、ローアン》/《霜の学者、ウィル》

双子PWローアン&ウィルが今度は両面PWとして登場。

表面のローアンは赤3マナ、初期忠誠度2。
常在型能力は裏表共通でインスタントソーサリーのコストを(1)減らすメダリオン能力。

+1能力は各対戦相手に1点。3枚以上引いているターンに起動すれば3点。
-4で「インスタント・ソーサリーを唱える度(2)を払いコピー」の紋章授与。

盤面に触る能力を一切持たず、忠誠度も低いためおよそ3マナPWとして実用的な能力とは言い難い。
基本的には早期におけるメダリオンないし重ね引いた時既に裏面のウィルがいる場合に横に置くことを想定していると思われるデザイン。奥義はそこそこ早いので、一応殴られにくいコントロールミラーとかでなら早期設置にもメリットはでてくるだろうか。

裏面のウィルは青5マナ、初期忠誠度は4。

+1でクリーチャー1体の基本スタッツを0/2に変更する。次の自ターンまで持続するので自衛能力としては優秀な部類。

-3は《予言》。5マナPWのアドバンテージ獲得としてはやや控えめだが、引いてきたスペルのコストをメダリオンで軽減してくれると考えればまあまあなコスパといえる。

-7で最大5つのパーマンネントを追放し4/4のエレメンタルに変換する。対象パーマネントの種類を問わない《再造形》✕5。エレメンタルは対象パーマネントのオーナーの戦場に呼び出されるため、自軍の盤面を強化したい場合は自分の土地なりなんなりを変換しなければならない。相手の厄介なパーマネントを追放することもできるが、その場合は4/4に別途対処が必要なので窮地を脱するための奥義とはなりにくい。単純な使い方以外だとラスゴと組みあわせて相手の土地を一掃するくらいか。

両面での自己完結性はあれど、基本的に裏面のウィルを目的に使うことになりそう。メダリオン能力でカウンターを構えやすくなるので、スペルコントロール向きか。


・《表現の反復》

青赤2マナのソーサリー。
トップ3枚を見て1枚は手札、1枚はボトム、1枚は追放。
そして追放した1枚はそのターンプレイできるという、いままでありそうでなかったキャントリップと衝動的ドローの組み合わせ型ドローソース。単純なアドバンテージ換算では擬似的2マナ2ドローともいえる驚異的コスパを誇る。

ただしその特性上、普通に2ターン目に撃っても恩恵が薄いという欠点があるのでスタンダードではやや使いにくい。マナ加速や0マナのカードと絡めようと考えたくなるのでどちらかといえば下環境向き。

最近スタンダードはキャントリップスペル強化の向きがあるが、なかなかうまくいかないなあという印象。《選択》くらいが限界なんかな。


・《プリズマリの命令》

青赤の命令は3マナインスタント。

モードは

・エニーターゲット2点
・2ドロー2ディスカード
・宝物トークン生成
・アーティファクト破壊

の4つ。
個々の効果の汎用性は高いが、どれも1マナ相当の効果なので3マナインスタントとしてはややインパクト薄め。
いつでも撃てるルーターモードの強みはあるのだが、いかんせんアド損なのが気にかかる。
せめて《目録》くらいにならんかったか。4マナにして各モードをもうちょいボリュームアップしてほしかった。

アド損覚悟で手札が回せて、意表をついてマナが増やせる、厄介なシステムを焼いて対策置物を破壊できると書くとコンボデッキのサイドカード向きに聞こえるカード。下環境かなあ。


・《ガラゼス・プリズマリ》

青赤のエルダードラゴンは4/3/4飛行とこじんまりサイズ。
ETBで宝物トークンを生成し、自軍アーティファクト全てにインスタント・ソーサリー限定のマナ能力を付与する。

要は宝物トークン並べてでかいスペルを唱えることを補助する狙いの強いドラゴン。CIPで早速マナが使えるのが強み。
ただそんなことするより《黄金架のドラゴン》を使ったほうが汎用性が高くて手っ取り早いのでこいつの出番があるかは微妙。


《断割》

白黒の学院、シルバークイルのカード。
PWorエンチャントorアーティファクトを破壊できる2マナのインスタント。
黒が入ってPWが割れるようになった《解呪》。

PWが割れるとなるとなかなかに範囲が優秀、特にテーロス・カルドハイムからスタンダードは比較的置物が多用される傾向にあるので環境的追い風はあるといえる・・・が肝心のPWが弱い環境なのが気にかかる。
ディッチャとしての性能も評価したいが英雄譚はETBで仕事を果たすものが多いため、やや受け身にすぎる。色が合うならサイドカードとしての出番は勿論あるだろう。

・《消失の詩句》

白黒2マナのインスタント。単色パーマネントを追放する、単純明快な除去。
白が入って範囲の広がった《究極の価格》。

スタンダードは単色パーマネントが多用される傾向があるので範囲の広さは折り紙付き。リメイク元のプライスにあってすら多色次元であったタルキール環境で使われた実績を考えればこのカードにも出番はあるだろう。
ルールス・ヨーリオン・ティボルト等重めのところが割れず同期のストリクスヘイヴンが多色次元ということで環境次第では割を食うかもしれないが実用性は現時点でも確かに思える。4枚抑えたい。


・《シャドリクス・シルバークイル》

白黒のエルダードラゴンは5/2/5飛行二段攻撃。

自軍戦闘開始時に以下3モードから2つを選択する。

①2/1の墨獣トークン生成
②1ドロー1ライフルーズ
③自軍全員に+1+/1カウンター配置

やや癖があり、この選んだ2つのモードは「別々のプレイヤー」を対象にする必要がある。要は相手と自分どちらにも恩恵を与えてしまうので、モードの選び方を考えてね!というカード。

除去が得意な白黒という色の組み合わせ故、基本的には相手の戦場を空っぽにして③のモードを相手対象とするのが無難な使い方か。
盤面が固まったきたら③のモードを自分対象にして火力を上げるのがいいだろう。二段攻撃なのでサイズアップの恩恵も大きい。

総じて除去の豊富なビート・コントロール向けの性能。
頭数や打点はある程度自身の能力で賄えるので一応単体でも活躍はできそうだが、やはり癖はある。個人的な評価は保留。


今回はこんな感じで。
先月全然やる気なくてスタン回してなかったので、今月はがんばって配信とかしていきます。押忍。

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