2020年8月3日 禁止制限告知

告知日:2020年8月3日

スタンダード
《荒野の再生》禁止
《成長のらせん》禁止
《時を解す者、テフェリー》禁止
《大釜の使い魔》禁止

引用:https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034244/




スタンダードから一挙4枚禁止。
改訂そのものには個人的に別にお気持ちも何もあったもんじゃないんで、特に言うことはないです。
強いて言うなら「今後は予告なしに禁止改訂する」とかいう話なんでそこは不安ですが。


んで、今回は早速今朝からはじまってしまったスタンダード・ニューワールドについて話していきたいと思います。
こういうの鮮度が命なんで。

○消滅・弱体化するデッキについて

①荒野の再生

コンボパーツの根幹を失い、「ティムール再生」はアーキタイプとして完全に消滅しました。
キルターンの遅いデッキ全般の存在を半ば否定してきた存在なので、今後はミッドレンジ以降のゲームレンジにも光があたるでしょうか。


②成長のらせん

「スタンダードにおける2T目最強のアクション」であることは疑いない、最高峰のマナ加速が禁止。
マナ加速という面だけで見るならば、《樹上の草食獣》《耕作》《真面目な身代わり》とマナ域の違う加速枠はあるのでランプデッキであれば枠の代替自体は可能ですが、「2マナ」「カードを引きつつ墓地カウントを増やせる(ウーロの脱出に貢献)」「インスタント」と独自性の強いカードだったので当然見劣りはするでしょう。

「ティムール再生」が消滅した以上、このカードの禁止で「影響を受ける」で絞り込むならバント・スゥルタイら各青緑Xランプが該当します。
先程述べた通りマナ加速カード自体はカードパワー的に劣るものの選択肢があるので、マナランプデッキの構築そのものはまだ可能です。今後それがトップメタまで残るどうかはさておき。


③時を解す者、テフェリー


色さえ合えば4枚、色あってなくても無理やりタッチして4枚みたいなもはや無茶苦茶な採用のされかたで「ティムール再生」への安全弁として機能してきたハゲ。
ただ、全盛期(?)と比べると採用されていたデッキの種類自体はTier上位に多いわけで有りませんでした。
改訂後に影響を受けるのは「バントランプ」「青白コントロール」あたり。
先に述べた4C再生はそのまま消滅するので除外。

環境的に見れば《吸収》《悪意ある妨害》を始めとする、所謂《取り消し》の亜種系列の確定カウンターのバリューを大きく引き下げていた張本人なので、禁止を受けてまずはそういったやや重めで受け身なインスタントスペルの価値が向上することが予想されます。

また、マナコスト4以上のETB・速攻を持たない生物やアーティファクト・エンチャントもバウンスされにくくなったことで陽の目があたるかもしれません。
ガーガロス先生ッ!!!


④大釜の使い魔

所謂「猫かまど」と呼ばれる、ラクドス・ジャンドカラーのサクリファイスデッキにおけるシナジーの起点。
盤面を循環できるシステムを失い、サクリファイスデッキは事実上構築不可能になりました。南無。
専用カード故に現状代替も不可能。


以上まとめますと

消滅:「ティムール再生とその亜種」「ラクドス・ジャンドサクリファイス」
弱体化:「青緑Xランプ」「青白系コントロール」


となり、まあぶっちゃけメタゲーム白紙っすね。わーお。


○今後の展望

今後、というか即日禁止改訂発効される関係で早速オンライン大会で新環境の結果が出始めているわけですが。
注目のデッキについていくつかピックアップして終わりにしておきたいと思います。


・ティムールアドベンチャー

「コンボに弱い」という理由でイコリア環境以後全く鳴かず飛ばずだったデッキですが、結局コンボデッキが軒並み禁止食らったために相対的にポジションアップが予想されるデッキ。
地味にタフ1クリーチャーも多かったことから《波乱の悪魔》擁するサクリファイス系デッキも苦手していたので、その点でも禁止改訂は追い風。

クリーチャーの質に優れ、出来事カードや《幸運のクローバー》によるアドバンテージ確保の面からアグロ・コントロールデッキの双方に強く、フェアデッキ相手には無類の強さを誇ります。禁止改訂の影響をほぼほぼ受けていないデッキの代表格なので、今後は人気が出るでしょう。


・赤単アグロ 

1マナ域からの高速展開を《鍛冶に鍛えられしアナックス》と《エンバレスの宝剣》でケア&サポートする単色アグロの代表格。
単純なアグロ戦略としては現状のTier上位陣が去ったあとで考えるなら最高峰クラスなので引き続き人気となるでしょう。
《エンバレスの宝剣》に関しては、地味にテフェリーに縛られていたカードなのでその点でも追い風。


・シミックフラッシュ

ティムール再生のサイドプランとしても有名だった《夜群れの伏兵》を中心にしたクロックパーミッション。
言うまでもなくテフェリーに苦しめられてきたアーキタイプであり、その禁止は朗報。打ち消しを躱しやすい低コストカードで盤面を構築するサクリファイスデッキも苦手だったのでその点でもポジションアップが見込まれます。

ランプデッキの大振りなアクションをカウンターで咎めやすくなった上、《エリマキ神秘家》や《巻き直し》等こちらも大振りなカウンターを使いやすくなったのでカードの選択肢も大きく広がりました。

赤単筆頭にアグロデッキは相変わらず苦手ですし、こちらもキラーカードとして名高い《サメ台風》のサイクリングも厄介。
基本的には尖り気味で相性差の激しいデッキなので、どちらかというともう少しメタが進んでからが本番か?


こんなとこですかね?
勿論《自然の怒りのタイタン、ウーロ》等の青緑系パワーカードは相変わらず健在ですし、マナ加速先の選択肢もニッサ・ウギン・戦争の犠牲その他諸々あるのでランプデッキの大きな凋落、という感じはあまり受けません。
新セットが出るまで約2ヶ月、激動のスタンダード楽しんでいきましょう。
ではまた次回。

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