自粛の嵐吹き荒れる中、皆様自宅待機をいかように暇つぶししておられるでしょうか。
イコリア発売からまだ10日とたっておりません・・・というか未だ紙での発売がきていない地域の方が大多数なわけですが、既に相棒という新メカニズムが各フォーマットのオンライン世界で暴れ暴れのゲットオン。ここんとこの新エキスパンションは何かと一悶着起こさないと気がすまない感じ。
下環境の所感に目を移せば、1キル・ワンショット・理不尽コンボが炸裂した瞬間のスクショお気持ちふざけんなの乱舞を諸々目撃できるわけで、実際やべーなとは思いますが。

個人的にはもちっとカードパワーのデフレをしてもらっても構わんけどなあ
と感じつつも、強いカード作るなり、コラボして話題性を引っ張ってくるなりしないとみんなカードを買ってくれないのもまた事実。

まあMTGに調教された者達は激動の環境初期を楽しむというのも(クソみてーな)醍醐味の一つだとわかっていてやめられない止まらないってやつですんで。
ここんとこのMTGは環境変化があらゆるフォーマットで著しいのでゆったり既存のデッキを回して楽しみたい人には優しくないゲームになっとんなぁと思いながら、今日も僕はアリーナからランクマッチの門を叩いては連敗する。


長々お気持ちポエム書き綴りましたが特に今回の記事の内容とは関係ありません。いや、なんか皆家に閉じこもってるせいなのかはしらんけど誰一人新環境をヒャッハーしてない気がして悲しいな~とか思ってポジってみました。マジックはいつでもハッピーだろ、いいかげんにしろ!

(閉じこもってるのはいつもだろって?そらそうか)


んで、今回はここ4日間アリーナぼちぼち回しててよく当たるな~と感じる新環境のデッキについてつらつら所感を語ります。回してたり回してなかったりするので基本は適当、客観性はない。アーキタイプ名も適当。んじゃいってみよ。


○ルールス・サクリファイス

現状のトップメタ二大巨頭が一角。
前環境のトップメタを張ったラクドス・サクリファイスに白黒の混成クリーチャー《夢の巣のルールス》を相棒指定したデッキ。

Lurrus of the Dream-Den / 夢の巣のルールス (1)(白/黒)(白/黒)
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれ点数で見たマナ・コストが2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、あなたは1回のみゲームの外部からこれを唱えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地から点数で見たマナ・コストが2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。
3/2


パーマネント呪文の搭載コストに制限がかけられているため、既存のサクリファイスと比べて1マナ域の採用が増え、必然アグロ気質がより高まっているのが大きな相違点。《死の飢えのタイタン、クロクサ》がCMC2であることが幸いし、墓地から毎ターンハンデスしたり割られたり打ち消されたりした《魔女のかまど》を戻したりと、このテのデッキにありがちな息切れを防止してくれる有能な猫。
加えて、墓地のクリーチャー釣り上げスペルとして《死住まいの呼び声》も採用されておりデッキは細くなったのにより粘り強く進化した形。性質上トロめのデッキにはめっぽう強く、環境を席巻していたはずのバントランプやスゥルタイランプ等はめっきり見なくなってしまった。

弱点としては、1マナ域の多投に伴いデッキ全体のカードパワーが下がっている点が挙げられる。特に既存のラクドスのキーカードであった《騒乱の悪魔》やドローエンジンの《真夜中の死神》を採用できなくなった点は如実な痛手。
わかりやすいところではクリーチャー個々の打点が低くなってしまい(クロックではない)飛び道具がない都合、PWを非常に落としにくくなってしまっている。



○ジャイル―ダ・リアニメイト

別名ガイガンリアニメイト。現在のトップメタ2大巨頭その2。
デッキに偶数コストでの構築制限を設ける《深海の破滅、ジャイル―ダ》を相棒に指定するバントカラーのコンボデッキ。

Gyruda, Doom of Depths / 深海の破滅、ジャイルーダ (4)(青/黒)(青/黒)
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon) クラーケン(Kraken)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに、点数で見たマナ・コストが偶数のカードのみが入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、あなたは1回のみゲームの外部からこれを唱えてもよい。)
深海の破滅、ジャイルーダが戦場に出たとき、各プレイヤーはそれぞれ、自分のライブラリーの一番上からカードを4枚自分の墓地に置く。それらのカードの中から、点数で見たマナ・コストが偶数のクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。
6/6


動きとしては非常に単純で、《成長のらせん》等各種マナ加速からジャイル―ダをキャストするのみ。ジャイル―ダの能力で、伝説性を無視できるクローンである《灯の分身》がめくれればジャイル―ダの能力が連鎖し次々にジャイル―ダが増殖していくという仕組み。流石に《灯の分身》だけでは確率が低すぎるので《深海住まいのタッサ》や《魅力的な王子》等のブリンク能力を持つ生物を併用してジャイル―ダのCIP回数を水増ししている。
相棒という必ず初手にありかつハンデスも効かないという特性をうまく利用したコンボであり、6マナ揃えば即コンボ開始という理不尽性からコンボ耐性の低い非青系ミッドレンジや速度のないランプデッキなどには非常に強く出られるのが特徴。

弱点はコンボデッキらしく墓地対策とカウンター。
前述したルールス・サクリファイス共々墓地利用デッキという点もあり、《墓掘りの檻》は定番のサイドボードとなりつつあるのは逆風。ディッチャはサイドに必須になりそう。ちなみに《虚空の力戦》は効かないらしい、納得いかん。
カウンターに関しては動きのトップが6マナで青黒混成クリーチャーという点が災いし、青対策の定番《神秘の論争》に非常にひっかかりやすい上、自身はジャイル―ダの偶数縛りのために《神秘の論争》で打ち返したり色があっているにも関わらず《時を解す者、テフェリー》でカウンター拒否することができず小回りが効かない。この点を改善するべく、生物への打ち消しを拒否する《運命を紡ぐ者》も定番サイドであり、メインに採用するレシピもあるとか。


○ケル―ガ・ファイアーズ

エルドレイン発祥の踏み倒しコンボデッキ、ジェスカイファイアーズに《巨智、ケル―ガ》を相棒指定したデッキ。

Keruga, the Macrosage / 巨智、ケルーガ (3)(緑/青)(緑/青)
伝説のクリーチャー — 恐竜(Dinosaur) カバ(Hippo)

相棒 ― あなたの開始時のデッキに、点数で見たマナ・コストが3以上のカードと土地カードのみが入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、あなたは1回のみゲームの外部からこれを唱えてもよい。)
巨智、ケルーガが戦場に出たとき、あなたは、他の、あなたがコントロールしていて点数で見たマナ・コストが3以上のパーマネント1つにつきカードを1枚引く。
5/4


元々高マナ域のパーマネントカードを踏み倒し連打する爆発力がウリのファイアーズだが、そこに息切れを防ぎつつ登場することが確約されている5/5/4というのは有能の一言。構築制限ももとより2マナ以下のカードをほとんど採用しないファイアーズにとってはないも同然。
加えて、《砕骨の巨人》や《厚かましい借り手》はあくまでCMC3のカードであることから構築制限に引っかからないため、2マナのスペルをいれることができないわけでもなく最低限の序盤の動きは確保されているあたり詐欺臭いところ。
単純に安定性がより上がったファイアーズ、という見方ができるだけでなくケルーガの緑に着目してティムールカラーにしたり4C5Cと色を欲張ったりするアプローチもあるとか。今後の発展に期待。
他のデッキとの相性から言うと、《轟音のクラリオン》をガン積みしていてチャンプブロックにもそこそこ強い関係でルールスサクリファイスとの相性は悪くないものの、ガイガンリアニに対してはコンボ耐性皆無な割に自身のブン回りにはやや速度が欠けておりサイズでも横並びでも分が悪いので相性はよくないようで。

ケルーガの相棒指定の都合上、今までの定番サイドだった《義賊》《徴税人》のようなビートダウンプランへのシフトを敢行すると相棒指定が無効になりサイド枠を1枚浪費してしまう形になるのもマイナスポイント。


○ディミーアフラッシュ

イコリアにて青黒に「瞬速」のテーマを与えられたことにより続々新規カードが加入して成立した新進気鋭のクロックパーミ。

コスト軽減と打ち消し不可を付与する瞬速のロード的存在、《狡賢い夜眷者》や瞬速を唱えるだけでクロックかけつつカードも引ける《滑りかすれ》、変容能力に目が行きがちながら実は単体での性能も優れる《海駆けダコ》《哀歌コウモリ》等青黒らしからぬ骨太なクリ―チャー戦術が特徴。
フラッシュデッキとしては既に《夜群れの伏兵》を筆頭にするシミックフラッシュとその派生形がスタンダードでは活躍しているがそこに切り込みうるデッキパワーを持つ新たな選択肢。
あちらと比較するとマナ加速がないので2-4ジャンプやニッサの圧力に欠けるものの色の都合上《暴君の嘲笑》のような確定除去やハンデスの選択肢について優位点がある。

環境的に見てもジャイル―ダリアニに対してはなかなか強く出られ、青黒の面目躍如といったところか。
他方低マナ域連打かつクリーチャーサイズの関係でブロッカーをたてにくいためルールスサクリファイスや赤単を苦手とするのはシミックとあまり変わらない。サイドにはしこたま軽量除去を積む必要があるだろう。



とりあえず、イコリアの新カード搭載で自分がよく見るデッキはこんなとこ。
昨今のスタンダード環境はあっという間に攻略されるので、来週にはおおよそのメタが固まってTier上位として定着するデッキが出揃う形になるだろう。
激動のスタンダード、今後も楽しんでいきまっしょい。
ではまた次回。


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