反省録を書くようになってからこれで3回目、つまり地元に戻ってきてこれで4年目。僕のマジック歴も5年目に突入しようとしているわけですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。

そんなこんなでいつもの環境総括です。
スタンダードの遍歴と、自身の成績を合わせて振り返っていきます。そんな感じです。
じゃあ以下総括。



【2019.1月~4月】

1/25、ラヴニカの献身(RNA)発売。ショックランドが全種出そろい、チェックランド全10種と合わせ多色地形が晴れてすべての色で充実。近年稀にみる多色環境の到来が予期されました。

…が、その予想を裏切って活躍したのはむしろ単色デッキや2色デッキ。
単色では《舞台照らし》《実験の狂乱》《批判家刺殺》などの大幅強化を果たした赤単を筆頭に、昨今のスタンでは珍しいくらいに一点突破型クロックパーミッションとして頭角を現した青単に至ってはプロツアー優勝を成し遂げました。
むしろ、3色のマナ基盤が整いいよいよ最高のカードパワーを不足なく発揮できると睨まれていたエスパーコントロールは、これら単色デッキとの相性が悪くtier2に甘んじました。
ミッドレンジとしては唯一、ともいっていいかもしれない活躍を見せたのがGRN期のゴルガリ探検に青をタッチしたスゥルタイ探検。「メインはほぼすべてのデッキに不利だが、サイド後はほぼすべてに有利」というよくわからない評価でもって環境に生き残りました。 後に環境屈指のパワーカードとして名を馳せる、《ハイドロイド混成体》の活躍はここが最初。

2色デッキとしては「なんで刷った?」とスポイラー公開当初から注目が集まっていた《荒野の再生》により非常に使いやすくなった《運命のきずな》デッキことターボネクサスが台頭。
そしてそれら単色デッキに強く出ることができ、ネクサスのキラーカード《燃えがら蔦》を擁することもあって環境的な優位を得たグルール戦士が環境最後の国内グランプリ優勝を果たす形で幕を閉じます。

【自身の戦績】
RNA発売当初は、「最強」の呼び声が高かったエスパーコンを作ってはみたものの、フィニッシャー不足な都合上冗長で回しててあんまりおもしろくなく、すぐに飽きてしまいあまり回さずに終わった。スタンに限って言えばクロックパーミ的な側面が強いわりにワンパンの威力が高くて楽しいイゼットドレイクを回していることが多かった。
というより、この時期は4月のMF横浜に向けたモダンの調整に忙しくしており九州~中国地方各地でモダンの大会を求めて遠征を繰り返す日々を送っていたのである。使用デッキはバントスピリット、小規模大会での調整が続いた故参考になったとはいいがたいが感触自体は良好だった…結局仕事の都合で本戦の参加は見送るハメになったわけだが。




【2019.5月~7月前半】
平成が終わり、令和のMTGへ。
36枚という膨大な数に加え、新たに常在型能力を持たせることで旧来カードとの差別化を図ったPW達を収録した脅威のクソセットことラヴニカ三部作最終章「灯争大戦(WAR)」が5/3に発売。
《時を解す者、テフェリー》《覆いを割く者、ナーセット》《大いなる創造者、カーン》など各環境に非常に大きな衝撃を与えたPWはもちろんのこと、《世界を揺るがす者、ニッサ》を筆頭にスタンダードでも様々なPW達が環境を埋め尽くします。
環境そのものは非常に混沌としており、多様なアーキタイプが入り乱れました。
一般に環境後期で勝ち組とされるのは先述したニッサを擁するシミックカラーのランプデッキで、俗にシミックシーフと呼ばれる《ハイドロイド混成体》や《集団強制》をフィニッシュに据えたデッキ。
逆に環境初期から生き残ったのは《ケイヤの誓い》と《時を解す者、テフェリー》の加入で大幅強化を果たしたミッドレンジ、エスパーヒーローでした。特に多量のPWを投入し、《戦慄衆の復活》による大量アドバンテージを狙うフレンズ的側面をもったタイプはエスパースーパーヒーローとも呼ばれ、なんだかんだで環境後期まで生き残り続けました。

スタンダード以外の話が出たのでついでに言えば、「来なくてよかった夜明け」として囁かれのちに各フォーマットで禁止カードを連発することとなるエキスパンション「モダンホライゾン(MH1)」も6/14に発売。ここでは多くを語りませんが、ここから年末に至るまでMTG界全体で不穏な空気に包まれることになるなんて思いもしませんでしたね。


【自身の成績】
環境始まって早々に行われた、九レガこと「九州レガシー選手権2019春」にて優勝を果たす。優勝賞品の《Underground Sea》を元手にノートPCを購入しついにアリーナを導入、念願のデジタル練習環境を手に入れる。
アリーナ自体も導入初週からぶっ通しでやりこみ続け、早々にミシックに到達するなど順調なシーズンの幕開け…と思っていたのだが。

6月に入り、テフェリー&ニッサを始めとした「PWマウントとったれい」環境が定着し、特にカウンターのようなインスタントスピードの妨害手段が機能不全を起こし始める時代に突入した途端に絶不調に陥る。基本的にデッキパワーが高く安定した成績を残しているエスパーヒーローを中心に回していたのがこれがまあ恐ろしく勝てない。「大分のツェズゲラ」ことハマダさんに心配されるほどの不調具合だったいえばその酷さおわかりいただけるだろうか。
結局WAR環境の終盤に至っても光明さすことなく、真の地獄ことM20~ELD環境へ。スタンダードは危険な領域に突入する・・・!



【2019.7月後半~9月】
「CORESET2020」、もとい「基本セット2020」発売。
「あえてカードパワーを高く設定した」と事前に明言されただけあり、特にリミテッド視点ではコモンからパワーカード飛び交う環境として話題になりました。

構築としては後に禁止カード指定を受ける強力な土地《死者の原野》、コントロールデッキの存在を環境から締め出すことになる超強力色対策カード《夏の帳》、そして環境終盤特に日本選手権で大暴れした4Cケシスのキーカード《隠された手、ケシス》など今思えば(シナジー前提の部分があるとはいえ)とんでもねえカードの数々が収録されていたとんでもねぇ基本セットでした。

デッキ単位では既に述べた通り、《死者の原野》を起点にした「バントスケープシフト」「ゴロススケープシフト」が土地コンボとして活躍。
環境終盤には誰もが思いつかなかった、プロをして「発想が異次元」と言わしめる慮外の墓地利用コンボ「4Cケシス」が誕生。
現在でも「あと一歩で禁止だった」と言われるほどの支配率で末期環境を駆け抜けていきました。

【自身の戦績】
WAR期スタンダードの敗北に次ぐ敗北から感情を失っていたので、特にデッキを思いついていなかった。とりあえず直近で勝っていたバントスケープシフトをコピーし、美食倶楽部のおじ達の罵声に応えつつこれを調整し使用。
どちらかというと、MF千葉のためリミテッドの練習の方に時間を割いてはいたもののやはりやりこみ不足感否めず、本番は良プールに恵まれたにも関わらず事故多発でしょにぼん。根本的にマジックうまい方ではないので、リミテッドとは根気強く向き合っていくしかなさそうという所感を得る。

他方、かなり早い段階からスケープシフトの情報を得ていたこともあってかむしろおざなり気味だった構築の成績が好調。MF千葉のサイドイベントでFinals予選を突破に始まり、翌週のOCCで優勝、8月のMTGA構築ランクは69位フィニッシュを記録するなど好調が続き自身で困惑するばかりであった。何が悪いって、この頃はあまり構築に熱を入れておらず情報収集などもおろそかにしがちでなんで勝ってるのかよくわからないままシーズンを終えたのが問題だろう。



【2019.10月~12月】
「エルドレインの王権(ELD)」発売。
スタンダードだけで禁止カードが約2か月間で4枚指定、加えて最新セットの神話レアとレアから指定されるなど非常に大きな問題となった激動のシーズン。
詳しいことは別記事で述べているのでそちらを参照されたし。

原野禁止~オーコ禁止直前:https://noobdeckanalists.diarynote.jp/201911181849237532/
オーコ禁止後:https://noobdeckanalists.diarynote.jp/201912030854563944/


【自身の戦績】
絶と無の虚構、再び。世間はオーコの波に飲まれ、ミラーしか発生しない日々に辟易とした俺はスタンへの情熱を失った。でもMF名古屋は観光感覚でいった。
禁止改訂を経てようやく重い腰をあげ、ジェスカイファイヤーズの調整に乗り出し2年越しのFinals出場に備えたものの、結果は惨敗。
瀧村プロはじめ実力派プレイヤーと多くマッチアップした、というのを不運を言えなくもないがもともとそういうハイレベルなプレイヤーの集う大会であることを鑑みれば責めるべきは己の準備不足・練習不足であろう。まだまだ未熟なプレイヤーであることを実感した年の瀬の大型大会だった。来年も精進に励みます、押忍。励みになります。



○今シーズンのスタンダード使用デッキ一覧
・ティムールドレイク(IXL~RNA) 2019.2~4月
・エスパーヒーロー(IXL~WAR) 2019.5~6月
・バントスケープシフト(IXL~M20) 2019.7~9月
・5Cゴロス(M19~ELD) 2019.10月
・エスパースタックス(M19~ELD) 2019.11月
・ジェスカイファイヤーズ(M19~ELD) 2019.12月

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