pauperはいいぞ。


コウノトリ杯も第10回を迎えました。
全国的にpauperが盛り上がりを見せ、コモンカードの大暴騰なども発生する始末ですが、大分でもまだまだpauperを盛り上げていきましょう。

さて今回のピックアップデッキは、前回に引き続き準優勝と好成績を収めたわふさんの『緑単ストンピィ』です。
『青赤氷雪フェアリー』に同じく、割と普通にトップメタデッキの解説をするのがむしろ新鮮な感じ。

相変わらずpauper熟練者の視点からすれば当たり前レベルのことしか書けませんが、張り切って解説していきましょう。
まずは今回のわふさんのレシピから。


土地 16 
森 16

クリーチャー 28
若き狼 4
イラクサの歩哨 4
クウィリーオン・レインジャー 4
スカルガンの穴潜み 3
巣の侵略者 3
シラナの岩礁渡り 2
炎樹族の使者 4
大霊堂のスカージ 4

スペル 16
怨恨 4
吠え群れの飢え 4
巨森の蔦 4
象の導き 4



●『緑単ストンピィ』はどんなデッキ?


《若き狼》《イラクサの歩哨》等緑特有のマナレシオに優れた軽量クリーチャー軍団を、《怨恨》《象の導き》といった強力なP/T強化スペルでバックアップし短期決着を狙うpauper界を代表するアグロデッキです。

Young Wolf / 若き狼 (緑)
クリーチャー — 狼(Wolf)
不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
1/1

Nettle Sentinel / イラクサの歩哨 (緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
イラクサの歩哨は、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたが緑の呪文を唱えるたび、あなたはイラクサの歩哨をアンタップしてもよい。
2/2

Rancor / 怨恨 (緑)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+0の修整を受けるとともにトランプルを持つ。
怨恨が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、怨恨をオーナーの手札に戻す。


Elephant Guide / 象の導き (2)(緑)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。
エンチャントされているクリーチャーが死亡したとき、緑の3/3の象(Elephant)クリーチャー・トークンを1体生成する。



ほぼ1~2マナ域のカードでのみ構成されていますが、採用されている生物はそれぞれ方向性こそ異なるもののどれも強力なクリーチャーばかりで様々な角度から相手のライフを攻め立てます。
スペルも一様に殺意が高く、《怨恨》によるチャンプブロックの拒否、《巨森の蔦》による除去を回避しつつの高打点等ソーサリー・インスタントタイミング問わず序盤からプレッシャーの高い圧倒的な盤面構築能力はコモンの世界でも随一でしょう。


●注目のカード


このデッキを語る上ではずせないのは、MM3でコモン落ちして以来このアーキタイプをトップメタにまで押し上げた原動力と知られる《炎樹族の使者》です。

Burning-Tree Emissary / 炎樹族の使者 (赤/緑)(赤/緑)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
炎樹族の使者が戦場に出たとき、あなたのマナ・プールに(赤)(緑)を加える。
2/2


pauperでは《フェアリーの大群》《流浪のドレイク》と凶悪なフリースペルクリーチャーが活躍してきた実績がありますが、このカードも勿論その高いポテンシャルを遺憾なく発揮しています。
先に解説したとおりもとより高い盤面構築力を有していたこのデッキに「展開スピード」という更なる武器を与え、「生物⇒パンプアップ」の間にあったはずのターンラグを飛ばしたり、生物の同時展開をこなすなど盤面を決定的にする1ターンを手繰り寄せるためのマスターピースとなっています。


《炎樹族の使者》参入以降、採用枚数をおおめにするのが目立っている《吠え群れの飢え》は、わふさんのレシピでも4枚積みされていますね。

Hunger of the Howlpack / 吠え群れの飢え (緑)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
陰鬱 ― このターンにクリーチャーが死亡していた場合、代わりにそのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを3個置く。



陰鬱を達成することで爆発的なパンプアップを生み出すこのカードは、以前から《巣の侵略者》との相性がよく、また相手の除去呪文に対してカウンターブローとなりうる性質から駆け引きを生みだすため注目度の高いカードでした。
《炎樹族の使者》参入以後展開力を得た緑単ストンピィにおいては、盤面を構築した後パンプアップ対象となるクリーチャーを残した上でこのカードを構えることができるシーンが多くなり、結果的にこのデッキの爆発力をより後押ししているといえるでしょう。


●このデッキの強み/弱み


まとめると、この『緑単ストンピィ』というデッキは・・・


【長所】
・環境を定義しうるレベルのクロックスピードを持ち、メインはクリーチャーとパンプアップスペルという潔い構成ながらも横に縦に多彩な角度で攻めることができます
・《怨恨》や《スカルガンの穴潜み》等、本来アグロデッキが苦手とするチャンプブロッカーをあまり苦にしないカードが多く、また《若き狼》・《象の導き》など除去に対してもアンチカードを持ち合わせており半端な妨害では止まらない線の太さも魅力です。

【短所】
・環境を代表するアグロデッキであるため、他のデッキはこのデッキの速度を基準スピードとして構築していることが多いです。代表的な対策としてはウルザトロン系が用いる《一瞬の平和》などが有名です。
・単色デッキの上除去に乏しい色のため、《緑の防御円》などのダメージ軽減やプロテクション等の色対策カードは苦手としています。
・強化スペルを軸にしているので、パンプアップを全て吸い上げる《軍旗の旗手》が天敵です。



デッキピックアップ、いかがでしたでしょうか。
皆さんからの意見・質問も募集しております。
次回のピックアップデッキとなれる新たなデッキを目指し、pauperに参入しよう!!!

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